東京アカデミー横浜校
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本日は「単元指導計画・学習指導案作成の注意点」について説明いたします。
【単元指導計画の作成】
東京都の教員採用試験では例年、二次試験で単元指導計画(養護教諭の場合は学習指導案)の提出を求められます。個人面接において、その単元指導計画に関する質問が行われ、受験者に教科指導力があるのかが問われます。
単元をしっかり理解していないと、良い単元指導計画を作成することはできません。そして、子どもの興味や関心を高めるために工夫した点や、使用教材を通じて一番身に付けさせたいのはどのような力か、評価規準(ノリジュン)と評価基準(モトジュン)の違いを分かっているか、などもポイントとなります。
特に、第8次学習指導要領を受け、その改訂の理念・方向性(アクティブ・ラーニングやカリキュラム・マネジメント、PDCAの観点等)を踏まえた作成が重要となります(面接試験でもそうした観点からの回答が出来るか否かは重要です)。
単元指導計画を作成する際は、国立教育政策研究所で「評価基準の手引き」を参照して作成しましょう。すぐに作成できるものではないので、時間をかけて作成し、第三者に評価してもらうと良いでしょう。
【学習指導案の作成】
学習指導案は学校ごとに様式があり、「これが唯一正解」というものはありません。本試験においては、各自の得意な様式のもので構いません。
◆指導案に不可欠な要素
・対象学年 ・教科名・単元名 ・本時のねらい ・本時の展開 ・評価
◆特に明確にしておきたい事柄
・学習のねらい ・学習内容と学習の流れ ・評価の観点
作成に当たっては、学習指導要領の理解が不可欠です。自身の教科に関する学習指導要領解説や指導書を入手し、深く読み込んでおきましょう。また、大学の先生や教職に就いている先輩、教育実習先や講師勤務先の先生などに見てもらい、批評していただくと良いでしょう。
教員採用試験で求められる学習指導案は、受験者がどのような授業を展開するかが「見える」指導案です。ねらい、使用する教材、指導の工夫などを伝えられる指導案を作成する必要があります。
どんな題材が指定されても、児童生徒の興味・関心を引き出し、「もっと学びたい」と意欲を持たせられるような指導案を提示できるようにしておきましょう。そのためにはより多くの実践例に触れることが大切です。教育現場での経験が少ない受験者は、インターネットなどで積極的に情報収集をしておくことをお勧めします。
以上が「単元指導計画・学習指導案作成の注意点」となりますが、単元指導計画や学習指導案の提出、模擬授業が課されない自治体においても、個人面接で「授業の工夫」や「学習指導要領の理念の具体的実践」に関連した質問がなされる可能性があるので、単元指導計画や学習指導案についての基礎知識を学んでおく必要があります。
特に単元に関する認識<縦の線~校種間や学年間、ひいては学校間のつながり>がとても大事で、
・その単元を通じてどのような力を育むのか
・次の学年、学校のどの単元につながるのか
・総合的な学習の時間で他の教科との横断的な授業としてどのようなものが考えられるか
といった質問に対する回答(解答)においても、<授業計画について>どのような考えを持っているかは重要となります。
またニュース等で目にする機会も増えましたが、最近地域社会との連携が非常に重要視されています。
昨今の教育現場では、残業の抑制やGIGAスクールの対応などが重要視されております。
もはや教員一人だけであれも、これも、対応できる時代ではなくなってきておりますし、またその必要もありません。
地域社会とうまく共存、共栄していくチカラが求められていると思われます。
第2回全国公開模試2022年3月6日(日)実施いたします。
詳しくはこちら
https://www.tokyo-ac.jp/adoption/practice-exam/practice-exam01/