東京アカデミー岡山校
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みなさんこんにちは。
先日、2022年夏の岡山県・岡山市教員採用試験の試験概要が発表されました。
そのこともあり、そろそろ具体的な志望動機の作成や面接練習に取り掛かられた方も多いのではないでしょうか。
今日は「志望理由」について、ひとつの考え方をご紹介します。
様々な参考書や自治体の出願書類などにおいて、「志望理由」と「志望動機」が混在していることがあります。
細かい言葉の意味を調べれば「理由」と「動機」は異なるものですが、採用試験の願書・面接で求められている答えとしてはほとんど同義のものです。
求められている答えは、教員を目指す「きっかけ(動機)」+「根拠(理由)」です。
例えば「恩師のようになりたくて教員を目指しました。」と話す方は多くいらっしゃいます。
これは、恩師との出会いが教員を目指すことになった”きっかけ(動機)”であり、これだけでは「理由」になっていないので、恩師のエピソードをきかっけとして、自分が教師としてどのような教育を行い、それによりどのような子どもを育てようとしているのかを「理由」とする必要があります。
また、自分は教師として何ができるのか、何をすべきと考えているかという点も、しっかりと考えておくべきところです。
志望動機を作成する際には、
「子どもたちのためにどのような教師になりたいか」
「子どもたちのためにどのような教育を行いたいか」
「どのような子どもを育てたいか」
「子どもたちのために教師として自分に何ができるか」
「子どもたちのために教師として自分は何をすべきか」
「なぜその自治体で教師になりたいのか」
「なぜその校種・職種を選ぶのか」
「なぜその教科・科目を選ぶのか」
…などについて、きちんと自分の中で答えをみつけてください。
ポイントは、「自分のために」ではなく、何事も「子どもたちのために」という角度から考えをまとめることです。
志望動機が「中身のある」「深い」ものであればあるほど、その他の面接質問もほぼ自動的に答えが導き出せます。
自分の考えをしっかりとまとめた上で「志望理由・志望動機」を作ることで、「ブレない」意見を作ることができます。
例えば、上記のことをしっかりと考えておけば、下記のような質問の答えは自ずと出来上がります。
・「〇〇についてあなたならどう指導するか」
・「これからの社会を生きる児童生徒に必要な力は何だと思うか」
・「理想の教師像」
・「〇〇県の教育課題は何か」
…などなど。
毎年4月頃に焦って志望理由を考える方がいらっしゃいますが、出願書類に書くためだけに志望理由を考えると、かえって面接がやりにくくなってしまうことがあります。
志望動機が薄っぺらい(適当な)ものだと、志望動機以外の質問に「意見のブレ」が生じ、面接全体が薄っぺらい印象になってしまうことがあるからです。
今日のお話はあくまで「一つの考え方」なので、人によっては全く違う考え方でより良い志望動機を作成されている方もいらっしゃると思います。
今日のお話が、「志望動機が作れない!」と困っている方にとって、一助となれば幸いです。
それではまた。