東京アカデミー鹿児島校
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みなさん、こんにちは(^^♪
教員採用科の岩永です。
先月22日に末松信介文部科学相から、小学校の高学年(5・6年)で教科担任制を本格的に導入するため、教職員の定数を950人増やすと発表されましたね。今後、4年間で教職員の定数は3800人程度増える見通しだそうです。
ちなみに、学校での働き方改革に対応する教職員らも含めると、1030人増やすことになるそうです。
文部科学省によりますと、これによって、教員1人当たりが担当する授業の時間数の軽減につなげたいとしています。
令和3年7月の「義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方について(報告)」では教科指導の専門性を持った教師によるきめ細かな指導と中学校の学びに繋がる系統的な指導の充実を図る観点より、優先的に専科指導の対象にするべき教科に関して以下の理由を述べています。
➀外国語
新たに小学校において導入された教科であり、指導体制の早急な充実が求められるとともに、中学校への学びの連続性を持たせながら、外国語によるコミュニケーション能力の基礎を培う系統的な指導を行う専門性が必要とされている。
②理科
観察、実験などを中心とした問題解決の過程を通じて、児童自らが問題を科学的に解決したり、新たな問題を発見したりする活動を充実するとともに、ICTの活用やプログラミング的思考など新しい知見も活用しながら、理科の面白さや有用性を認識できるような指導、中学校での科学的リテラシーの育成を見据えた系統的な指導を行うことのできる専門性が必要とされている。
➂算数
統計教育の充実など社会や日常生活の事象に結び付ける活動の充実や、プログラミング的思考の重視など筋道を立てて考える力の育成の重要性、学年が上がるにつれて内容が抽象的になり躓きが生じやすい状況を踏まえ、数学的活動を充実させ数学のよさに気付かせるような指導、児童一人一人に応じた指導、中学校の内容も視野に入れ児童に算数・数学に興味を持たせながら系統的な指導を行うことのできる専門性が必要とされている
④体育
運動が苦手な児童をはじめ全ての児童に、できる喜びを味わわせていくことが求められるとともに、学年が上がるにつれて技能差や体力差が広がりやすく、個々の能力に適した指導・支援を安全・安心を確保しながら行う必要がある。生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現する資質・能力を育む上で、高学年児童の発達の段階、能力や適性、興味や関心に応じて、運動の楽しさや喜びを味わい、自ら考えたり工夫したりしながら運動の課題を解決する学習を展開し、中学校の内容も見据えた系統的な指導を行うことができる専門性が必要とされている。
「『義務教育9年間を見通した教科担任制の在り方について(報告)』令和3年7月 義務教育9年間を見通した指導体制の在り方等に関する検討会議 」より抜粋
過去には面接試験で「教科担任制に関してどう思うか?」という質問があっています。
なぜ教科担任制が導入されたのかという背景を押さえ、自分の意見・導入によってどのようなことが予想されるか等まとめておくといいですね!
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