東京アカデミー東京校
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こんにちは。教員採用試験の予備校=東京アカデミーの片貝です。
本日は「受験者優遇措置~特例選考・免除制度など」についてご説明いたします。
近年の教員採用試験では、高度な専門能力や多様な経験を持つ人材を教員として迎え入れるため、選考に当たって一般選考とは別の採用枠を設けたり、試験の一部を免除したりするなど、特別な措置を講じる自治体が増えてきています。
該当する人は是非この優遇措置を利用して、合格を勝ち取ってほしいです。それでは主な優遇措置を挙げてみましょう。
① 社会人経験者
民間企業や官公庁、医療機関などでの勤務経験が一定年数あり、その勤務経験を通じて、志望する教科・科目に関する高度な専門知識や技能を培ってきたことが要件となる場合が多いです。
この選考では、普通免許状の所有を条件とせず、名簿登載後における特別免許状の取得を前提に、採用を行う自治体も見られます。
また、国際貢献活動経験者として青年海外協力隊の派遣者などを対象とする自治体もあります。
② スポーツ・芸術の分野で活躍した人
中学校・高校の保健体育もしくは芸術(音楽・美術・書道)受験者を対象に実施されることが多く、下記のように要求されるレベルがかなり高度なのが特徴です。
【スポーツ】
国際レベルの競技会に日本代表として出場した者、または全国レベルの競技会で極めて優秀な成績を収めた者
【芸術】
国際レベルのコンクールや展覧会で優秀な成績を収めた者、または全国レベルのコンクールや展覧会で極めて優秀な成績を収めた者
③ 障害者
ノーマライゼーションの考え方のもと、多様な人材を確保するという目的で実施される。試験の実施に当たり、障害の程度に応じて配慮がなされ、実技試験や適性検査が軽減・免除されることもあります。
④ 有資格者
志望する教科・科目に関係する一定の資格を所有する受験者が対象となります。
特に中学校・高校の英語が多く、他には高校の商業・情報・看護などがあります。
資格基準は自治体によって幅があるが、概ね下記のようになっています。
多くは筆記試験の専門試験や実技試験が免除となります。
【全ての校種】
臨床心理士
【中学校・高校】
英語:英検1 級〜準1 級、TOEFL 570 点以上〜、TOEIC 800 点以上〜( TOEFL やTOEIC は取得日に制限が設けられている場合がある。点数は自治体により異なる。)
【商業】
簿記検定1〜2 級、税理士、公認会計士、第2 種情報処理技術者
【工業】
1級建築士、第2種情報処理技術者
【看護】
看護師・保健師・助産師の免許所有者
【特別支援学校】
特別支援学校自立教科教諭免許状(理療)、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士
⑤ 教職経験者
教育現場における即戦力の確保を目的に、講師経験者や他自治体の正規教員に対して、筆記試験の全部または一部を免除します。
筆記試験の免除の代わりに、論作文や指導案の作成などの代替措置をとる自治体もあります。
A.講師経験
常勤講師や非常勤講師として勤務経験を持つ受験者が対象となります。
「受験する自治体で現に講師勤務している」「○年以上の講師経験を有する者」など、自治体により条件は様々です。
B.正規教員
他自治体で現職の正規教員を勤めている、または過去に勤めていた受験者が対象となります。
多くの場合、5年程度の勤務経験年数が必要となります。
また、勤務経験と同校種・同教科であることを条件とする自治体もあります。
⑥ 大学院進学者・在学者
教員採用試験に合格した受験者が、大学院(主に教職大学院)の進学・在学継続を申し出る場合、教員採用候補者名簿の登載期間延長や、修了年度に受験する試験において、選考内容の一部を免除するといった措置がとられています。
条件として、試験区分に応じた専修免許状の取得を義務付けられることが多いです。
⑦ 前年度合格者・補欠者・名簿登載者
前年度の教員採用試験における、1次試験合格者(2次試験不合格者)、補欠合格者、名簿に登載されたが採用されなかった受験者などが、同校種・同教科で受験する場合に限って、一部の試験が免除されることがあります。
その他、自治体独自で運営する「教師塾」などの卒業生や、大学推薦による選考など、優遇措置は近年多岐にわたっています。
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