東京アカデミー大阪校
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2022年1月24日に実施された大阪府総合教育会議で、「府立高校におけるヤングケアラーの支援について」という議題が取り上げられました。
家族の世話や介護をしている子供たち、いわゆる「ヤングケアラー」について
昨年9月から10月に、府立高校全149校の生徒102,630人を対象にアンケートを実施したところ、
回答のあった20,182人のうち、6.5%にあたる1,312人が「世話をしている家族がいる」と回答しました。
そのうち実名で回答した116人について調査した結果、64.7%の75人が学校側が状況を把握していない生徒であることが分かりました。
一方、把握していた生徒のうち約9割は、教員による面談などがきっかけになったということです。
また、「世話をしている家族がいる」と答えた生徒のうちの半数以上が「周囲に相談した経験がない」と回答したことから、
大阪府教育庁は、こうした「ヤングケアラー」を支援する体制が必要だとして、
府立高校に配置しているスクールソーシャルワーカー(SSW)を増員する方針を固めました。
1月28日に大阪府教育委員会の予算要求が府に承認されましたので、2月定例議会の審議を経て、正式に決定することになります。
これまで、ヤングケアラーを福祉サービスなどにつなぐSSWの配置は、府立高校149校中32校に留まっていましたが、
吉村知事は会議で、「SSWを増員し、(高度な専門性を持つ)スーパーバイザーの新設を進める」と明言し、
NPO法人など民間団体との連携についても検討するとしています。
新年度からは、配置する人数を大幅に増やして、府立高校129校に毎月1回程度SSWを派遣し、
5人のベテランSSWをスーパーバイザーとして府教委に配置し巡回支援を行うことで、すべての府立高校で支援体制を整え、
さらにヤングケアラーの生徒の進路・学習のサポートをするキャリアコーディネーターと学習指導員も
支援が必要な学校に重点的に派遣する方針です。
これまで大阪の面接では、この「ヤングケアラー」についてあまり問われることはありませんでしたが、2022年夏試験では特に注意が必要です。
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