東京アカデミー大宮校
ブログ
東京アカデミー大宮校の教員採用試験担当です。
2022年も1月が終わり、2月が始まりました。
「早くも」1月が終わったと考えるのか、「まだ」1月しか終わっていないと考えるのか、このブログをお読みの皆さまにはいろいろな感じ方があると思います。ただ、皆さまに共通しているのは、「(実施時期に変更があってもなくても)採用試験の日程は必ずやってくる」ということです。教員採用試験は、試験直前にちょっとだけ対策すれば合格するような簡単な試験ではありませんし、校種教科によって倍率の上下はあるにせよ問題の難易度がガラッと変わっているかと言えばそうではありません。試験対策に真摯に向き合うことで、「教員としてどう子どもたちを教え諭すのか」「最終合格した後、今の学校現場にどう貢献していくのか」を考える機会にもなります。
ただ、ずっとそのようなことばかりを考えていても対策に行き詰ってしまったり、学校現場へのモチベーションが下がったりしてしまい、苦しい試験対策になりかねません。皆さまには、ぜひ前向きに試験対策に臨んでいただき、周りの方々とコミュニケーションを取りながら、ご自身の教員としての教育観・指導観を自分の言葉で表現できるようになっていただきたいと思っています。
さて、今回より2021年夏の本試験を題材に、各試験で何を大切にしたらよいかを載せていきます。皆さんの試験対策のヒントになれば幸いです。
今回は一次試験の内容ではなく二次試験で実施されるものについてご紹介します。一次試験については一般選考の方が中心になるかと思いますが、次回更新でご案内します。
以前1/20のブログ(https://www.tokyo-ac.jp/blog/25393/)でもご紹介いたしましたが、埼玉県さいたま市では、埼玉県の二次試験で小学校・中学校各教科・養護教諭・栄養教諭の受験生に課される試験となります。(さいたま市では場面指導は実施されません。)場面指導は実施要項に「個人面接(場面指導を含む)」と記載があるだけなので、「???」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
埼玉県では、個人面接の最初に3分程度実施されます。着席後、面接官からテーマが書かれている用紙を渡され、3分間黙読します。その後場面指導を実演してから個人面接という流れになります。テーマについては例年小学校・中学校は8パターン、養護教諭は2パターン、栄養教諭は1パターン用意されています(テーマは選べません)。
ここで押さえておかなければならないのは、個人面接の冒頭に実施されるため緊張感が一番ピークになっていることです。場面指導は対応に少し困るようなシチュエーションがテーマになりますので、ある程度準備をしておかないと、いきなり対応することは難しくなるかもしれません。
[2021年夏の出題例]
★(小学校)あなたは小学校3年生の学級担任です。休み時間になると、いつも廊下を走って公邸に飛び出していく児童Cがいます。以前、廊下で児童Cにぶつかりそうになって危なかったと他の児童からの報告も受けています。あなたは担任として、この児童Cにどのような指導をしますか。
★(中学校)あなたは中学校1年生の学級担任です。ある生徒から「生徒CはSNSで友達のことを中傷する書き込みをしています。との報告を受けました。あなたは担任として、この生徒Cにどのような指導をしますか。
皆さんならどう指導しますか?
渡される用紙には、「試験官(=面接官)を児童・生徒に見立てて」指導をするように書かれていますが、面接官は何かリアクションをしてくれるわけではありません。場面指導の間は面接官に話しかけても返答はないと思っていただくとよいと思います。たかが数分、されど試験時間の中の数分です。この数分にもしっかり対策をして本試験に臨みましょう。
東京アカデミー大宮校では、埼玉県・さいたま市対策を中心とした「春期短期講習」を開講します。
開講案内はこちらをご覧ください。