東京アカデミー京都校
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公務員試験の予備校,東京アカデミーです。
先週のブログでは,模試の成績表の確認の仕方について掲載しましたが,今週は文学・芸術・思想の対策について取り上げます。出題数は少ないですが,国家系の試験では毎年出題されていますので,しっかりと対策をしておきましょう。
文学・芸術の出題は,作家・芸術家・音楽家とその代表作,主義などを組み合わせる形式の問題のほか,近年は様々な観点・ジャンルから出題されるようになってきています。文学は,日本の文学が中心ですが,西洋の文学についても,著名な作家と作品名は確認しておく必要があるでしょう。芸術は,美術か音楽の分野からの出題となります。美術については,日本史・世界史を学習する際に,時代背景と併せて文化史を覚えるとよいでしょう。また音楽は,代表的な作曲家の様式,作品名をおさえておきましょう。
思想は,代表的な思想家については洋の東西を問わず,その著書と思想の概念等を把握しておきましょう。
なおこの3科目は試験の種類によって,出題の有無がはっきりと分かれています。特に文学と思想については,該当試験では毎年出題がみられるので,対策をしておきましょう。
~文学・芸術・思想が出題される試験一覧~
文学範囲(日本文学史)
→警視庁警察官
芸術範囲
→地方初級(過去3年の出題無し)
思想範囲
→裁判所職員一般職・国家一般職・海上保安学校・警視庁警察官
それでは,過去問にチャレンジしてみましょう!
【西洋の思想】
実存主義に関する次のA~Cの記述の正誤の組合せとして最も適当なものはどれか。
A ニーチェは、つねに自己を強化し、超克していこうとする「力(権力)への意志」によってニヒリズムを克服するような「超人」としての生き方を説いた。
B キルケゴールは、「限界状況」に直面することで人間は自己の有限性を思い知らされ、その自覚の過程において「超越者」に出会い、真の実存に目覚めると説いた。
C サルトルは、物においては本質があらかじめ定められているが、人間は「実存が本質に先立つ」として、自己の行為を自由に選ぶことで自己のあり方を決定していくと説いた。
A B C
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 正
4 誤 誤 正
5 誤 正 誤
<2013 裁判所職員一般職 (高卒者)>
解答 1
【解説編】
A 正しい。ニーチェは、獅子の精神と小児の心をもって、運命愛と価値創造に生きる「超人」を理想とした。
B 誤り。ヤスパースについての記述である。キルケゴールは、主体的真理を探究し、罪の自覚をもって単独者として神の前に立ち、信仰に生きること(宗教的実存)を主張した。
C 正しい。サルトルは、自己の自由な選択は自分を取り巻く人々に責任を生み出すことから、その意味で「人間は自由の刑に処せられている」とした。
次回は2/19(土)更新「数学」の傾向と対策についてです。次回もお楽しみに!
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