東京アカデミー大阪校
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こんにちは、東京アカデミー大阪校でございます。
今回の過去問Pickupでは、第54回国試から「熱傷」に関する問題です。
直近2回の国試では出題されていませんでしたが、頻出項目ですね。
午前№94 熱傷で正しいのはどれか。
1 .熱傷面積はⅠ、Ⅱ、Ⅲ度すべての面積を合わせて計算する。
2 .Ⅰ度熱傷では水疱がみられる。
3 .浅達性Ⅱ度熱傷では水疱底は蒼白である。
4 .深達性Ⅱ度熱傷では疼痛がみられる。
5 .Ⅲ度熱傷では創底から上皮化が起こる。
1 .誤り。熱傷面積は体表面積全体を100 % とし何% 損傷しているかで評価する。重症度を判定する熱傷指数はⅡ度熱傷範囲( % )× 0 . 5 +Ⅲ度熱傷範囲( % )で求める。
2 .誤り。水疱の形成は浅達性Ⅱ度の熱傷でみられる。Ⅰ度熱傷では皮膚の発赤がみられる。
3 .誤り。蒼白な水泡底がみられるのは深達性Ⅱ度熱傷である。
4 .正しい。疼痛はⅠ度熱傷から深達性Ⅱ度熱傷までみられる。Ⅲ度熱傷では知覚神経が傷害され、疼痛はみ
られない。
5 .誤り。Ⅲ度熱傷では全層が損傷されて上皮化が起こらないため、人工真皮の貼付や二次的な植皮が必要である。