東京アカデミー大宮校
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教員採用試験の予備校、東京アカデミー大宮校の教員採用試験担当です。
前回は二次試験の「場面指導」について試験の流れや、その対策についてご案内しました。
本日は、一般選考で受験される方に向けた「教養試験対策のコツ」についてまとめたいと思います。
埼玉県・さいたま市の教職教養の問題は、教養試験〔配点:100点〕のうちの約5割(2021年夏は48点分)を占めます。筆記試験だからひたすら問題をやれば…と思っていらっしゃる方が多いと思いますが、全範囲を網羅しながら一般教養や専門科目も対策するというのは時間的に厳しいところがあります。つまり、出題傾向を把握した上での強弱をつけた学習と対策が必要になります。
過去5年分の過去問を分析すると、
①教育史・教育心理は必ず1問~2問出題されています。出題される内容はまちまちですが、過去問に正しく解答できるような知識整理は必要です。
②教育法規は、4年連続で「教職員の法規」が出題されています。また、「教育基本法」・「学校教育法」・「児童生徒に関する法規」などが複数年出題されています。2022年夏実施の試験でも、「教職員の法規」に関しては出題されることが予想されます。教育法規は条文の穴埋め問題から正誤判定の問題まで出題されていますが、基本としては条文の穴埋め問題を確実に正解することが必要です。試験直前まで正確な知識のインプットと、正しく覚えられているかどうかのアウトプットの繰り返しですね。
③教育原理はここ2年連続で「生徒指導」「障害児教育」「学校と学級の運営」「教育時事」が出題されています。特に、「生徒指導」「障害児教育」「学校と学級の運営」は3年連続で出題されています。改訂が予定されている生徒指導提要ですが、最新のものは筆記試験までに間に合うかどうかが微妙なところです。筆記試験には間に合わなくても、二次試験の面接で質問される可能性があります。必ず目を通しておきましょう。
ということで、頻出分野を順番に攻略していくことが重要になってきます。できるだけ短いサイクルになりますが、インプット・アウトプットを繰り返して本試験に臨みましょう。
一般教養は範囲が非常に広く、何をやったらよいか困ってしまう方が多いと思います。1つ1つの領域を一から見直すと膨大な時間がかかります。領域によっては過去問から入るという手もあります。埼玉県・さいたま市は音楽や美術から例年1~2問出題されています。今からやるにしてもなかなか難しい部分ですから、問題を解きながら知識をインプットすることが必要かと思います。
その他の領域でも過去に出題された問題を何年分か演習しておくとよいことがあります。覚えることだけにとらわれず、問題を通じて学習することで効率のよい対策をしていきたいですね!
なお、近年出題されている社会科学の時事問題について、昨年はこんなトピックが出題されました。
・大阪ブルー・オーシャン・ビジョンの内容(→構想された国際会議の名前)
・プライマリー・バランスの説明
・国連機関についての文章(→2020年のノーベル平和賞受賞から)
今年は、全国で様々な取り組みが進行しているSDGsあたりが題材にされるかもしれませんね。。。
教養試験の対策や出題の傾向をご紹介してきました。独学でコツコツと学習するのもよいのですが、効率よく学習を進めた方がよいですよね。2022年から2023年にかけて、生徒指導提要の改訂や、『「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について(答申)』などの文書も発出を予定されていますから、教育時事に関する学習領域がますます増えていきます。できれば2022年夏の試験で最終合格を勝ち取っておきたいところですね。
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