東京アカデミー東京校
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こんにちは。教員採用試験の予備校=東京アカデミーの福島です。
今日は、2019年年7月に実施された神奈川県教員採用選考試験の問題を見てみましょう!
次の記述は、「小学校学習指導要領」(平成29年3月文部科学省)「前文」からの抜粋である。空欄(ア)~(エ)当に当てはまるものの組合せとして最も適切なものを、後の①~⑤のうちから選びなさい。
教育課程を通して、これからの時代に求められる教育を実現していくためには、よりよい学校教育を通してよりよい社会を創るという理念を学校と社会が共有し、それぞれの学校において、必要な学習内容をどのように学び、どのような(ア)を身に付けられるようにするのかを教育課程において明確にしながら、社会との連携及び協働によりその実現を図っていくという、(イ)の実現が重要となる。
学習指導要領とは、こうした理念の実現に向けて必要となる教育課程の基準を大綱的に定めるものである。学習指導要領が果たす役割の一つは、公の性質を有する学校における教育水準を(ウ)に確保することである。また、各学校がその特色を生かして創意工夫を重ね、長年にわたり積み重ねられてきた教育実践や学術研究の蓄積を生かしながら、児童や地域の現状や課題を捉え、家庭や(エ)と協力して、学習指導要領を踏まえた教育活動の更なる充実を図っていくことも重要である。
① ア.資質・能力 イ.社会に開かれた教育課程
ウ.全国的 エ.地域社会
② ア.学力 イ.社会に開かれた教育課程
ウ.普遍的 エ.地域社会
③ ア.資質・能力 イ.学校独自の教育課程
ウ.普遍的 エ.企業
④ ア.学力 イ.学校独自の教育課程
ウ.普遍的 エ.企業
⑤ ア.学力 イ.社会に開かれた教育課程
ウ.全国的 エ.地域社会
東京アカデミーのどの先生もが「新学習指導要領の前文から出るよ!」と仰っていましたが、やはり、出ました!新学習指導要領の改訂の背景、趣旨、理念が分かっていれば確実に得点できる問題です。
ちなみに、弊社「オープンセサミ問題集 教職教養」の「教育原理 問題31」が的中しました!同じ空欄補充の問題で、ア・イ・ウが見事的中ですので、この問題を解いていれば確実に得点できました!
新学習指導要領の理念を学ぶことで、アとイは確実に選択肢①が正解と導いてほしいところです。田村学國學院大學教授(元文部科学省視学官)は、新学習指導要領について、その著書の中で「『社会に開かれた教育課程』の考え方の下、『資質・能力』の育成を目指す取組。そのためには、『主体的・対話的で深い学び』の実現が求められており、『アクティブ・ラーニングの視点による授業改善』と『カリキュラム・マネジメントの充実』が示されている」と述べられていますが、(田村学編「カリキュラム・マネジメント入門」(東洋館出版社)目次3頁)、この文章に新学習指導要領の理念が詰まっています!
東京アカデミーでは、教員採用試験の予備校とはいえ、<アクティブ・ラーニング>を取り入れ(例えば「教師力養成グループ・ディスカッション」などの講義)、受講生同士、また受講生と講師との対話の中から、受講生一人ひとりが持つ教育観を磨き上げる工夫をしています。専門科目の短期講習の中でも、アクティブ・ラーニングやカリキュラム・マネジメントについて言及するのは、教育原理での実践的指導力を磨くためです。このような自身を磨く過程の中で自ずと教員採用試験に合格する力が身に付くと考えています。
東京アカデミーでは、現在、1月から始まる対策講座を受け付けております!一般選考で受験される方用のコース、特例選考で受験される方用のコース、一般選考で受験するけれど論文や面接を重視したコース、専門試験対策短期講習などがあります!特に、生講義を受講できる専門試験対策は1月からが最終開講です!ぜひ、この機会にご検討ください!
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