東京アカデミー東京校
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今年初めて受験を予定している方の中には、「特別区」と聞くと「???」とピンとこない人もいるかもしれませんが、「東京23区」の正式名称が「特別区」です。基本的に区役所内勤務となり、その仕事内容は多種多様です。区により呼び方は異なりますが、課の一例を挙げてみます。
・区民課:住民票、戸籍等の発行
・広報課:広報紙の発行、イベント企画、HP運営
・子育て支援:ひとり親での子育に関する相談など
・障害者福祉課:障害区分の認定
・健康課:無料がん検診などの運営
・生活保護課:生活保護の認定など
・総務課:職員の給与の管理
・秘書課:区長の秘書業務
等々ですが、もちろん、これは一部にすぎません。
新型コロナウィルスの拡大に伴うワクチン接種に関して接種券の送付、予約運営などを担当するセクションのように、社会情勢により今後新たに対応する課が新設・増設されたり、他部署との併合・連携などにより新たなセクションが追加されたりすることもあります。
前回の記事で取り上げました「東京都職員」と「特別区職員」の違いも、部署により異なりますが、やはり東京都よりも特別区(区役所)の方が、直接地域住民と接する場面が多いようです。
東京23区の職員を目指したい方は、特別区採用試験を受験することになります。それぞれの区が別々に採用試験を実施しているのではなく、受験者は「特別区」の試験を受験いただくことになります。筆記試験通過後は、総括となる特別区人事委員会の面接、その後区ごとに実施される面接試験を受け、採用が決まるという流れになります。
2022年は9月11日(日)
※例年9月第2週目にあたる日曜日に実施。
~ワンポイントアドバイス~
出願期間は、6月23日(木)~7月14日(木)となります。出願時の項目に、志望区を3つ挙げるようになっています。上記期間までには、自身の希望する区を絞り込んでおきましょう。(※江戸川区は、単願受験となります)。
■教養試験;2時間で45問。
一般知能は、全問(28問)解答。一般知識は 全22問中17問を選択して解答。そのため苦手な科目は、「バッサリとはじめから勉強しない」ということも、特別区のみしか受験しない人は、可能です。
■作文試験:1時間20分/600 字以上 1,000 字程度
「正確に仕事を進めるために必要なことについて(2021年出題)」「これからの公務員に求められる資質について(2019年出題)」のように、知識を問うような課題は少ないのが特徴です。ただし、2020年に出題された「私が地域に対してできること」のように、SDGsをはじめ、社会情勢に関心を持ち、目を向けておくことは、対策として必要なことです。
3月生では、弊社オリジナルテキスト オープンセサミシリーズを使用し、一から解説していきます。公務員試験の受験をお考えの方は、ぜひ一度ご検討ください。