東京アカデミー津田沼校
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東京アカデミー大宮校の教員採用試験担当です。
各校舎の教員採用試験担当それぞれが「SDGsについて教職員ができることは何ですか?」という問いに対して様々な回答をお伝えしていますが、私もアイディアをいくつか出してみようと思います。
1つのゴール・1つのターゲットに絞り込むことも大事ですが、ここでは最終的に複数のゴール・ターゲットに結び付くような取り組みを考えてみました。(大手企業で取り組んでいる例を見てみると、話し合いで決まった取り組みをプロセスや想定結果を考察してみると、「このゴール・このターゲットにあてはまる」というものが複数該当する状況になっています。)
《取り組み例》
実践例として、将来教壇に立つ皆さんが「自ら世界を知り、自分で道を切り開く児童(または生徒)を育てる」という目標を立ててアクティブラーニング型の授業を展開する時には、複数のゴール・ターゲットを達成できるのではないかと考えます。高等学校で「公共」が新しく科目として新設されると共に、近年児童(または生徒)が世界をより身近に感じる機会が増えています。その中で、世界の中で飢餓の問題を抱えている国を1つ挙げ、現状の理解とそれを解消するためにはどうしたらよいかをアクティブラーニング型で学習するというのはどうでしょうか。そして、児童(または生徒)が授業で学んだ事項を実践した活動の取り組みについて発表する場を設ける、ホームページ等での発信をしていったりするとどうでしょうか。
上記の取り組みについて考察してみましょう。
①まず『アクティブラーニング型の授業を実施する』という点は、
ゴール4:質の高い教育をみんなに
ターゲット4.1:2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。
に当てはまり、アクティブラーニング型の授業を展開することで、児童(または生徒)が生き生きと学習活動に取り組めるという学習成果がもたらされます。もちろん、学年に応じた調べ学習・目標レベルを設定することで、教員のスキルもさらに高まる「質の高い教育」も実現できます。
②次に、『飢餓の問題をテーマにする』ことで、
ゴール2:飢餓をゼロに
ターゲット2.1:2030年までに、飢餓を撲滅し、すべての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする。
に当てはまり、飢餓撲滅のために、身近でできることから取り組む姿勢・マインドを養うことに貢献できます。
③さらに、『グループで話し合って問題意識を共有し、解決方法を探る』ことで、
ゴール12:パートナーシップで目標を達成しよう
ターゲット12.8:2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。
に当てはまり、周囲と連携して問題を解決する力を養うことができるのではないでしょうか。
上記の取り組みは社会科だけのように見えますが、取り扱う内容を変えれば他の教科でも取り組むことができます。皆さんの持つ豊かな発想力を学校現場の子どもたちの成長に活かしていただければと思っています。また、1つの回答を得られたらそれを再度分析してよりよいものに推敲してみると、皆さんが論作文で書く内容もさらにより良くすることができますね。
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