東京アカデミー鹿児島校
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こんにちは。東京アカデミー鹿児島校チューターの永野です。
今回は,自分の地元ではない自治体を第一志望として考えている皆さんへ,私の経験を踏まえてお話していきたいと思います。
私は,併願先として地元ではない自治体を受けたのではなく,本命が地元でない自治体でしたので,同じ境遇にある方はぜひ参考にしてみて下さい。
私は熊本県の出身で,大学進学をきっかけに鹿児島に引っ越してきました。公務員を考え始めた頃は,地元熊本に帰るのか,このまま鹿児島で働くのかははっきり考えていませんでした。実際に試験の申込が近くなってきて,家族や友人とも将来どこに身を置くのかを考え始めました。私の場合は,熊本の田舎の方の市の出身ですが,ある程度大きい組織・自治体で働きたいという希望があり,地元の市ではなく熊本県庁や熊本市役所,鹿児島県庁や鹿児島市役所を考えていました。県庁同士や熊本市は日程が被るのでどこを受けるかを非常に迷いましたが,大学4年間過ごした地であることや,一人暮らしをする上で出会ったたくさんの友人や先輩の存在が大きく,鹿児島県を中心に試験を受けることに決めました。地方自治体だけでなく,裁判所一般職での勤務希望地や国家一般職の官庁選びにおいても鹿児島を中心に決めました。
では,地元ではない鹿児島を受けるにあたって,面接カードの作成や面接の内容について話していきたいと思います。
公務員の志望動機としては,「地元のために働きたい」「地元をもっとよくしていきたい」といった内容をよく耳にしますが,地元出身の人が優先して合格するといったことはないと思います。私が仮に人事の立場だとしても,ただ単に地元への愛が強いだけの人よりも,他の自治体出身であってもその自治体のことをよく勉強していて優秀な人材の方が欲しいと考えると思います。したがって,私は地元出身の人よりも,鹿児島の魅力や課題,行っている政策などについて調べる努力をしました。
また,県外出身という事を逆に強みにして,広い視野を持って課題解決に取り組めるといったようなこともアピールしました。
志望動機では,正直に,「熊本の田舎の方出身で,高校生では行動範囲が狭く県全体についてはあまり深く知ることは出来なかったが,鹿児島については,大学生になって行動範囲も広がり多くの観光地や魅力を知ることができました。また,一人暮らしを始めるなかで,たくさんの方に支えていただいた経験から鹿児島に愛着が沸き,鹿児島で今後継続的に働くことを決めました。」というような感じで伝えていました。面接では,ほとんどの所で「地元は熊本だけど,鹿児島でいいの?」「家族は反対してない?」と聞かれました。このような質問の意図としては,一生この自治体で働いてくれる人材であるのか,親の反対や親の介護で離職しないかなどと心配してのことなので,そこはたとえ嘘であったとしても,「親も賛成してくれていて,自分の希望した進路を応援してくれています」などと発言しておけば,納得して頂けます。また,併願状況の欄に鹿児島の自治体や官庁を書いておけば,来る気がないと思われることはなかったです。
振り返ってみると,面接を受ける前は,県外出身であることを必要以上に問われたらどう答えようとか,県外出身者だから不利だろうなとか不安がとても大きかったですが,結果的に合格を頂けたので,あまり深く心配する必要はなかったように感じます。マイナスに考えるよりも,どうしたらこの自治体で一緒に働いてほしいと思われるかを考えて,正直に,素直に取り組んでいくと良いと思います。
長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました!