東京アカデミー広島校
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こんにちは、東京アカデミー広島校の中本です。
広島県行政(一般事務A・一般事務B)・広島市Ⅰ種(行政)では、論文試験は1次試験日に実施され、2次試験の面接試験の評定と同じタイミングで採点され、評価に反映されます。筆記は出来ていながら、論文で足切り(基準点を満たすことができず、不合格になること)になってしまう受験生が毎年おられます。そもそも論文試験はどのような内容なのでしょうか。受験生のみなさんに理解していただきたい内容を、このブログで複数回にわたり挙げていきます。
過去の傾向を総じて言えば国際的な取り組みなど地球レベル、世界レベルの大きなテーマよりも、県・市が実施している個々の施策についてピンポイントで問われるものが多く出題されてきました。まずはじめに押さえたいテーマは、「人口動向(人口減少)、少子高齢化について」です。
定番過ぎて『予想』と呼ぶには恐縮ですが、自治体の危機感は相当なもので、「100年後の〇〇市」のテーマで論作文が出題された県内の市役所もあります。昨年のA日程筆記試験(社会・時事)でも直接出題されていますので、1次試験までのどこかのタイミングで認識を整理しておかなければなりません。ごく簡単ですが、前提となるキーワードや最新の数字をご紹介します。
<ベースとなる統計>
国勢調査人口(総務省 5年に1回 前回令和2年〔2020年〕住民票ではなく実態を調査)、住民基本台帳人口(住民票を各市町村が個々に管理)などがあり、発表数字に差異はありますが大勢に変わりはありません。
<人口>
日本の総人口 1億2,615万人(ピークは2008年1億2,808万人、2011年から10年連続減、2053年に1億人割れの推計)
※終戦直後の1945年時点で7,215万人、江戸時代中後期は推計3,000万人台前半、中世戦国時代あたりまでは推計1,000万人以下だそうです。2008年が、わが国の歴史上最多人口になるのでしょうか・・
広島県の人口280万人(全国12位)
※1998年の288万人をピークに減少しています。増減率はマイナス1.5%で全国平均マイナス0.7%より大きく見えますが、増加は首都圏、関西圏の一部、愛知、福岡、沖縄9都府県のみで、全国順位は13位です。
広島市の人口118~120万人(統計の種類や各月の変動による)
※近隣自治体からの流入や合併などでごく最近まで微増傾向でしたが、今後は減少基調に転じると考えられます。首都圏などでも将来は同じことになります。
<その他関連があるキーワード>
・Uターン(都会の人が故郷に帰り職に就く)・Iターン(都市部の人が地方に移り住み職に就く)・Jターン(都会の人が自分の故郷に近い都市で職に就く)・高齢化率(総人口に占める老年〔65歳以上〕人口割合 2020年 28.6%)・合計特殊出生率(一人の女性が生涯に産む子どもの数の平均値 2020年は1.34で5年連続低下)・2025年問題(団塊の世代が2025年頃までに後期高齢者〔75歳以上〕になり社会保障費が急増)・自然減(増)=出生と死亡の差 ・社会減(増)=転入転出の差 ・200万人広島都市圏構想(広島市)・地方の活力創出/にぎわい創出/コンパクトシティ、都市間競争/地域間競争(あるいは地域間連携)・労働力不足
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