東京アカデミー東京校
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こんにちは!
教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー東京校の教員採用試験対策担当です。
さて、2月末から継続してご案内している「SDGs目標達成のために教職員として出来ることは何ですか?」ですが、本日も取り上げていきたいと思います。
学校教育の中で、SDGsを児童・生徒に理解してもらう・取り組んでもらうために指導する方法としてはやはり授業の中というのが多いケースかと思います。
特に社会科や理科に関しては、関連性の高い内容が数多くあります。
まずは、授業の中で取り上げていくことで理解が深まっていき、興味関心を持たせることができると思います。
また、授業を通してなぜこのような取り組みが必要なのか、背景を考えられるまでになっていくとより理想なのではないでしょうか。
今回のブログでは「ターゲット1 貧困をなくそう」に注目をしたいと思います。
ターゲット1.1の【2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる】に関しては、社会科の授業時や総合的な学習の時間などで取り扱えるかと思います。
その際は、いきなり貧困というテーマを取り扱わずに、まずは理解をするためのファーストステップとして自分たちの生活について振り返り、貧困について考えてもらうのはいかがでしょうか。
自分が日々の生活でどの程度お金を使っているのか確認してもらい、自分たちの生活を振り返った後に、1日1.25ドル(約116円)1月約4,200円での生活を考えてもらうと貧困という生活状況がどういったものかを実感ができるかと思います。
その後のステップとしては貧困の原因について、調べる学習することが考えられます。
貧困となる原因には、政治・経済・紛争・災害など多岐に渡ります。何が原因であるか理解することで自分たちがやれることを見出す機会になるかと思います。例えば、紛争の場合は国の財政にダメージを受け、食糧不足・医療不足が起こります。その場合には食糧支援や医療支援などがやれることとして挙げられるかと思います。
最終的には貧困をなくしていくための方法を考えてみるといいでしょう。
貧困をなくすために自分たちがやれることをテーマとして調べ学習、ディスカッションをしてもらうのもいいかと思います。
自分たちでやれることについてはボランティア・寄付(物やおもちゃなども対象)などが挙げられるかと思います。
寄付などは小・中学校の児童・生徒の方には限りがあるかもしれませんが身近なものでも寄付に繋がります。
例えば着れなくなった衣類や使わなくなった学校教材(特に算数・数学)なども寄付することで支援に繋がります。
また、間接的な支援として自分たちで情報発信をして支援を呼びかけるという方法も一つ挙げられます。
情報発信することで、第3者の力を借り、支援の輪を広げていくこともできます。
ただし、正しい内容・方法など発信をする上で気を付けなければいけない点は多々ありますので、慎重に進めていきたいところです。
身近な小さなことからやれるがたくさんあることを見つけ出し、進んで取り組んでいただけるよう指導することも持続可能な社会づくりの担い手の育成につながるのではないでしょうか。
公益財団法人日本ユニセフ協会のHPには、様々なSDGsに関する専用のページもございますので、そちらを児童・生徒に見ていただくこともわかりやすいかもしれません。
教職員として貧困を児童・生徒に伝えることは難しい分野の一つかと思います。
世界の現状や身近にも存在していることを理解し、自分たちに何ができるかをこの機会にぜひ自分たちでやれることに着目していただければ幸いです。
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