東京アカデミー町田教室
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こんにちは!東京アカデミー大宮校の教員採用試験対策担当です。
これまで複数回に渡り、当ブログにおいて『教員としてSDGs達成のために何に取り組めるか』の記事を連載してきました。
今回は連載の締めくくりとして、教員として“具体的に”何ができるのかについて、実際の取組事例をいくつかご紹介したいと思います。今回ご紹介する取り組みは、SDGs17の目標でいうところの、【目標3:すべての人に健康と福祉を】、【目標6:安全なトイレと水を世界中に】、【目標12:つくる責任、つかう責任】、【目標14:海の豊かさを守ろう】に関する取り組みです。
実際の取組例としての1つ目は「ペットボトルキャップの回収」です。
これは以前から多くの学校で取り組まれている活動ですが、実はこの活動もSDGs達成のための取り組みとなります。この活動はリサイクルなので、【目標12:つくる責任、つかう責任】ターゲット12.5の“廃棄物の再利用”に該当します。また、【目標14:海の豊かさを守ろう】ターゲット14.1の“海洋ごみの削減”や、【目標6:安全なトイレと水を世界中に】ターゲット6.3の“投棄の廃絶・有害な化学物の放出の最小化”にも繋がります。さらに、ペットボトルキャップの回収は、世界の子どもたちへのワクチン接種につながるため(ペットボトルキャップ2㎏でワクチン1人分)、【目標3:すべての人に健康と福祉を】ターゲット3.3の“伝染病・感染症への対処”に該当するのです。このように、この活動1つだけでも、SDGs17の目標のうち、4つに該当することになります。
2つ目に紹介するのが、UNIQLO・GUの「服のチカラプロジェクト」です。これは、不要な子供服を回収し、難民キャンプなどにいる子どもたちに服を届ける活動です。この活動はSDGsの【目標12:つくる責任、つかう責任】ターゲット12.5の“廃棄物の再利用”に該当します。2021年には、625校・約73,000人の児童・生徒が参加しています。このプロジェクトの面白いところは、子供服の回収にあたり、事前にUNIQLO・GUの社員が学校を訪問してSDGsの概要やリサイクルの意義について授業を行うというところです。
その他にも、地元の海や山のごみ回収・分類することや、クラスで植物を育てて緑のカーテンをつくること、図書室にSDGsの特集コーナーをつくること、文化祭でSDGsについて調べたことを発表するなど、様々な実例があります。
昨年には、全国高校生SDGs選手権という大会まで開かれています。
『教員としてSDGs達成のために何に取り組めるか』について考えるときに大切なことは、教員となる自分自身がSDGsについて理解することです。
SDGsには、17の目標と169のターゲットがあるということを聞くと、何かとても難しく、我々一般の人には手を出すことが出来ないようなことのように感じる人もいるかも知れません。
しかし、SDGs達成のために出来ることの中には、誰でも簡単に取り組めることもたくさんあります。
例えば、買い物はエコバッグを利用し(目標14)、地元のお店で購入(目標11)する、廃棄食材を減らすために適切な量を購入(目標2)し、食材を余らせないように料理する、使用しない電気は消し(目標7)、水道は出しっぱなしにしない(目標6)。などなど…。これらの活動は、今すぐにでも出来ることですし、既に皆さんが普段からやっていることなのではないでしょうか。
このような日々の身近な活動を教員として児童・生徒に話すことで、SDGsへの取り組みのハードルを下げ、子どもたちの意識を変えることが可能となるはずです。
教員として、学校・クラス単位で取り組めることだけでなく、個人としての取り組みについても考え、実践していきましょう。
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