東京アカデミー池袋校
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こんにちわ、東京アカデミー池袋校の教員採用試験対策担当です。
既にご存じかも知れませんが、昨日(3月29日)生徒指導提要の改訂試案が公表されました。
(詳しくはこちら(文部科学省HP)をご確認下さい)。
完成版の公開は当初4月の予定でしたが、夏頃に延期になりました。
本改訂は、現行の生徒指導提要が発令された2010年以降大きく変わる学校現場に対応したものです。
大きく追加・改訂された点としては、
①いじめ防止対策推進法(2013年6月28日公布、9月28日施行)に関する内容
②現代社会で普及するICTの利活用やGIGAスクール構想の実現を踏まえた内容
③多様な背景を持つ児童生徒の増加に対応する内容
④児童の権利に関する条約(2020年7月30日)や成人年齢引き下げ(2022年4月1日)などを踏まえた社会的自立への取り組みに関する内容
などが挙げられます。
基本的には第8次学習指導要領の考え方に沿って、生徒指導は、
・未然防止
・早期発見
・早期対応
・関係各機関との連携
の4つの局面を想定して対応するよう求められていると思われます。
あとは学校現場に、うまく浸透するかが課題になると推察いたします。
全238ページにわたる資料で、なかなか一人で読み込むのは大変かと思われますので、
大幅に追加、改訂された3章、11章、13章を中心に読み、残りは考え方を理解する学習も一手です。
今は連携するべき地域社会も、多岐に渡っており密な連携が要求されます(3章)。
「インターネット・携帯電話にかかわる問題」は、現行では3ページ半のみ記述のところ、改訂試案では14ページに渡っています(11章)。
多様な背景を持つ児童生徒への対応は、現行ではほぼ取り扱いがありません(13章)。
2022年夏試験ですが、試案なのと、作問が時間的に少々厳しいと思われますので、筆記試験への出題は可能性は低いと思われます。
しかし個別面接や場面指導などの人物試験におきましては、改定版の生徒指導提要の内容を理解して臨みますと、より厚い、深みのある回答が可能となります。
詳細な読み込みよりも、一通りの考え方を理解することが第一かと思われます。
教員採用試験まであと3ヶ月、みなさまを最後まで応援させていただきます。
人生を賭けた大勝負に挑まれますみなさま方の合格を心より祈願申し上げます。