東京アカデミー鹿児島校
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東京都特別区について
こんにちは 東京アカデミー鹿児島校チューターの板坂です。今回は私が受験した東京都特別区の試験についてお話ししたいと思います。
少しでも参考にして下さるとうれしいです。
東京都特別区は試験日が他の地方公務員の日程と異なります。
私の受験した2021年度は5月に試験が実施され県や市,国家専門の試験より早い時期に行われました。従って,併願先として受験することもオススメです。
私のような専門職で受験される方々は併願先が国家・県・市に限られてくると思う為,特別区の試験を受けることで専門試験の練習をすることが出来る良い機会であると思います。
特別区の試験では専門職においても論文試験が課されます。
特別区は配点が公開されていませんが多くの方々が論文試験の配点が大きく占めていると予想されています。そして毎年教養試験でかなり低い点数であっても一次試験を通過している方々も多いようです。その為面接試験の倍率は高いかももしれませんが面接を経験出来る確立は高いと言える為必ず面接練習には繋がると思います。
私自身も始め県・国家・市しか併願しようと考えていませんでしたが私が目指している衛生の試験が特別区でもあることを知りあわてて申込をしたことを覚えています。
専門試験で受験される方は是非自分の職種が特別区で募集しているか確認してみて下さい。
また地方公務員の専門職の募集は若干名であることが多いですが特別区は最終的に23区それぞれの職員として配属されることから一般的な地方公務員に比べ採用予定人数が多いことも特徴です。従って倍率も本命先より低いことも多いにあり得るため一つでも多くの合格を掴み取りたいそして専門試験の練習にしたい方は是非申し込んでみて下さい。
特別区の過去問は3年分程教養試験・専門試験共に公開されています。速めに入手し一度解き傾向を抑えることをおすすめします。
論文対策についてです。
私は専門職での受験であったことから論文試験を受けるのが特別区の試験のみでした。従ってそこまで時間をかけて練習は行っていません。しかし,東京アカデミーで開講される論文対策の講義を基に要点をおさえ配布してくださったプリントを基に書いてみることからはじめました。そして一度添削も行って頂きました。一度書くだけでも文の構成のポイントや適切な表現方法などに気付くことが出来るため最低でも一度は書き上げて添削をしてもらってください。
それ以外の対策としては,就寝前にYouTubeを活用していました。文構成のコツや出題テーマを予想して対策動画を上げて下さっている方がいます。
論文は一般的な時事や統計DATAを知らないと書くことが出来ないテーマや知識を利用してこそ根拠のある文章を書くことが出来るものばかりです。そのため論文前は時事象などのDATAも読み込んでいました。
次に面接対策についてです。特別区の面接は面接の初めに全ての人に3分間プレゼンが課されます。この内容としては
『【あなたが特別区でどのような仕事に挑戦したいか、あなたの強みと志望動機も含めて具体的に書いてください。】※面接の冒頭で3分間でプレゼンしていただきます。
というように面接カードに記載されています。
特別区を本命試験としていない方はこのスピーチ対策に時間をかけることに抵抗を感じ受験を悩まれる方もいるのではないでしょうか。
しかしこのテーマは特別区での受験職種と同じ職種を受験される方にとっては大いに活かせるスピーチであると思います。面接においては解答を暗記しませんがスピーチは3分間とういうこともあり練習する上で自然と私はいくつかフレーズとして覚えていました。そのこともあり実際私は,その後に受験した鹿児島県の面接や国家の面接でこのスピーチの内容やフレーズを生かした文章で回答することが出来ました。
また特別区は他の自治体と異なり同じ時間帯に40名近い受験生が大きな体育館で間をカーテン一つで仕切られた会場で同時に面接が実施されます。
従って待機室では同じ受験生100名以上と顔を合わせ,スピーチ練習をする様子を目の当たりにします。そして会場ではまわりの受験生の面接解答の声が飛び交う中で自身も面接を行うこととなります。
他の公務員試験の面接より速い時期に開催される面接であり,かなりの緊張を伴いますが,この面接を経験したおかげでその後の面接の自信に繋がったと私は確信しています。
最後になりますが特別区の内定までの流れについてお話しします。特別区は他自治体と合格までの流れが異なるので注意してください。
まず初めに申込時に志望区を第三希望まで入力します。
この三区も合格を左右するため十分検討してください。というのも,特別区は一次試験の筆記試験,二次試験の面接試験後に合格通知が届きます。しかしここで終わりではありません。この時点では特別区の採用名簿に名前が記載されただけです。その後名簿の上から順に,つまり成績順に志望区に配分されその志望区で再び区面接というものを受けます。ここで合格して初めて最終合格となります。その為志望区が人気の区であれば上位合格の必要があり倍率も高いものとなります。しかしここで不合格であっても名簿から名前が消えることはありません。その後も毎月区面接が七回ほど実施されるためその際に他の区へ名簿が提示されるという仕組みとなります。
そして区面接の際にはたとえ自身が志望していない区であったとしても区の特徴他の区との相違点を理解した上で受験することをおすすめします。
長くなりましたが以上で特別区の試験について終わります。少しでも参考にしてくれたらうれしいです。