東京アカデミー金沢校
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皆さん、こんにちは。
東京アカデミー金沢校の公務員担当です。
さて、今回は久しぶりの番外編です!
先月末のブログで社会科学の試験問題の傾向と対策についてお話しました。
⇒ そのブログはコチラ
今回は、その中で政治の分野の議会制度について一問出題します!
議会制度は、『政治』で頻出度の高い分野です。今回の問題は、最頻出のアメリカだけでなくイギリスやフランス、ドイツの議会制度についてもふれているので、
是非解いてみてください!
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツの議会制度に関する次のA~Dの記述のうち、妥当なもののみをすべて挙げているのはどれか。
A アメリカの議会は、人口に関係なく各州2名ずつ選出される議員で構成される上院と各州人口に比例した小選挙区選出の議員で構成される下院の二院制となっている。立法権に関しては両院
対等となっているが、下院には、大統領が行った高級官吏任命に対する同意権や条約締結に対する承認権が与えられている。
B イギリスの議会は、貴族や僧侶など非民選議員で構成される上院と小選挙区選出の議員で構成される下院の二院制となっており、下院優位の原則が確立されている。下院の任期は5年である
が、解散がある。
C フランスの議会は、地方議員などによる間接選挙で選出される議員で構成される上院と小選挙区選出の議員で構成される下院の二院制となっている。大統領制と議院内閣制の混合形態であ
る半大統領制を採用しているフランスでは、下院に大統領に対する不信任決議権が与えられている。
D ドイツの議会は、各州政府が任命する議員で構成される連邦参議院と小選挙区比例代表併用制によって選出される議員で構成される連邦議会の二院制となっており、連邦議会に優位が認め
られている。
1 A、B
2 A、C
3 A、D
4 B、C
5 B、D
A 誤り。大統領が行った高級官吏任命に対する同意権や条約締結に対する承認権が与えられているのは、下院ではなく上院である。
B 正しい。イギリスでは、任期途中の解散総選挙は、①下院議員の3分の2以上の賛成があった場合、②内閣不信任決議案が可決され、14日以内に下院の信任を受けた新内閣が発足しない場合
限定された。
C 誤り。大統領は、内閣を構成する首相の任命権や下院の解散権を有しているが、議会に対して直接責任を負っていないので、下院は大統領に対する不信任決議権を有していない。
D 正しい。 小選挙区比例代表併用制は、小選挙区と比例代表に各1票ずつ投票し、比例代表選挙の結果により各政党の議席配分が決定し、各党の当選任は小選挙区での当選人が優先的に議席
を獲得する。
以上のことより、正答は5です。
どうでしたか。正解しましたか。
不正解だった方はしっかり復習しておきましょう。