東京アカデミー京都校
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みなさん,こんにちは。公務員試験の予備校,東京アカデミーです。
前回のブログでは,本試験問題にチャレンジ!として,国家一般職採用試験の一般知能問題に挑戦しましたね。今回は,「生物」の傾向と対策を取り上げます。文系の方でも勉強しやすい科目になりますので,しっかりと対策しましょう。
生物の出題内容ですが,ほとんどが暗記で対応できるため,取り組みやすい科目といえるでしょう。深い内容を覚えるというよりは,参考書などで,広く浅く幅広い知識を身につけるように心がけて学習しましょう。下記に分野ごとに学習の重要点をまとめていますので,確認していきましょう。
【分野ごとの勉強法】
・細胞
→細胞小器官のはたらき,植物細胞と動物細胞の違いについて学習しておきましょう。
・代謝とエネルギー代謝
→酵素の性質とはたらき,光合成,呼吸,発酵のしくみについて覚えておきましょう。
・ヒトに関連する神経,動物ホルモン,体液,排出
→眼,耳の構造とはたらき,いろいろなホルモンの内分泌腺とはたらき,血液,腎臓,肝臓のはたらきについて覚えておきましょう。この分野は広い範囲から出題されることも多いので,全体を関連づけて理解することが大切です。
・その他
→生態系,植物の分布も学習しておきましょう。
それでは今回も過去問にチャレンジしてみましょう!
ヒトの血液に関する記述として,最も妥当なのはどれか。
1 血しょうや組織液のような細胞外液の成分は,海水の成分とよく似ていて,無機塩類としてカリウムイオンや塩化物イオンが大部分を占めている。
2 リンパ液は,筋肉の運動やリンパ管の収縮運動によってリンパ管を一方向に血液と同じ速さで流れ,心臓の近くで動脈へと合流する。
3 ヒトなどの脊椎動物では,動脈と静脈が毛細血管により連絡した,閉鎖血管系と呼ばれる血管系をもち,血液を効率よく一定の方向に循環できるようになっている。
4 白血球は免疫作用に関わる細胞として特殊化した細胞で,核やミトコンドリアをもたない扁平な形をしている。
5 外傷で血管が損傷されたとき,血小板から放出される血液凝固因子の働きにより,アルブミンが形成され,これが血球と絡み合うことで血ぺいを形成し,傷口が塞がれる。
(2020 年 警視庁警察官Ⅲ類)
解答 3
1 誤り。血しょうや組織液のような細胞外液の成分は、約90%が水であり、無機塩類としてナトリウムイオンと塩化物イオンが大部分を占めている。
2 誤り。血液は心臓により圧送されるのに対して、リンパ液は筋肉の運動やリンパ管の収縮運動により流れるため、リンパ液は血液よりもゆっくりと流れる。また、リンパ液は心臓の近くで静脈と合流する。
3 正しい。哺乳類の閉鎖血管系は2心房2心室で、肺循環と体循環が区別され、肺からの動脈血は静脈血と混ざることなく、体循環に向かう。
4 誤り。核やミトコンドリアをもたず扁平な形をしているのは、赤血球である。
5 誤り。血液凝固因子のはたらきによりプロトロンビン(酵素源)がトロンビン(酵素)に変えられ、トロンビンがフィブリノーゲン(繊維素原)に作用してフィブリン(繊維素)に変化させ、フィブリンが血球と絡み合うことで血ぺいを形成し、傷口が塞がれる。
次回は4/16更新です。「地学」の出題傾向と対策について取り上げます。次回もお楽しみに!
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