東京アカデミー池袋校
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こんにちは、東京アカデミー池袋校の教採担当です。
4月に入り、暖かい日が増えてきましたね。
教員採用試験では、各自治体が今年の試験の実施要綱を発表し、「試験が近づいてきた!」と少しプレッシャーがかかり始める時期です。
来年の受験になる新大学3年生も、「何か始めないと!」という気持ちになる時期で、4月に入ってからのお問い合わせが増えています。
そこで、これから学習を始めようと考えている人に向けて、「教育時事」に関する基本的な内容のブログを書いてみました。
■「教育時事」は超重要!
「教育時事」では、教育に関する最新情報を扱います。教育についてどのような施策が講じられているか、学力調査の結果はどうなっているかなど、さまざまなテーマについて学びます。教育に関する現状はこれから教員になろうとする人には是非とも知って欲しい内容ですから、試験でもよく出題されています。
今回は、「教育時事」の中でも特に重要な、中央教育審議会の答申について説明します。
■「中央教育審議会」「答申」って何?
中央教育審議会は、平たく言えば教育に関する専門家集団です。大学教授を中心に、民間企業の取締役や教育委員会の教育長、中学・高校の学校長などおよそ30名のメンバーで構成されています。
中央教育審議会は、教育に関する重要事項について、文部科学大臣に意見を述べます。その流れは、
(1)文部科学大臣の諮問
あるテーマについて、意見を求めることを諮問(しもん)といいます。文部科学大臣は、教育に関する施策を行うにあたって、専門家集団である中央教育審議会の意見を求めるのです。
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(2)中央教育審議会の答申
立場が上の人の問いかけに対して意見を述べることを答申(とうしん)といいます。文部科学大臣から出されたテーマについて、現状や課題、対応策を述べます。これが中央教育審議会の答申です。
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(3)文部科学省の通知
上記答申を通じて実施すべき施策が決まると、決定事項を教育委員会などに伝えます。このことを通知といいます。通知は、「各都道府県教育委員会におかれては、・・・このことを十分周知されるよう願います。」といった表現で行われます。
■これまで出された中央教育審議会の答申のテーマ ※
「学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方」(2011年)
「学校安全の推進に関する計画」(2012年・2017年)
「道徳に係る教育課程の改善」(2014年)
「子供の発達や学習者の意欲・能力等に応じた柔軟かつ効果的な教育システムの構築」(2014年)
「チームとしての学校の在り方と今後の改善方策」(2015年)
「教員の資質能力の向上について」(2015年)
「学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策」(2015年)
「学習指導要領等の改善及び必要な方策等」(2016年)
「学校における働き方改革に関する総合的な方策」(2019年)
「「令和の日本型学校教育」の構築」(2021年)
※あくまでテーマです。実際の答申のタイトルは、「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)」というように結構長いです。
■試験対策
教員採用試験では、上記答申をきちんと読んでいるか、内容を理解しているかを問う問題が出題されています。筆記試験で出題される場合もあれば、面接で問われる場合もあります。まずは、実際に出された答申を読んでみることから始めてみましょう。
答申は文部科学省のHPに掲載されています。一つの例として、「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)」のリンクを貼っておきます。⇒コチラ
なお、「教育時事」では、中央教育審議会の答申のみならず、各自治体の教育委員会の施策のようなご当地問題もよく出題されています。ご興味のある方は、志望する自治体の教育委員会のHPを覗いてみてください。
■東京アカデミーの取り組み
東京アカデミーでは、ブログで最新情報を掲載している他、有料の短期講座も実施しています。
⇒コチラ
「教育時事」は分量が多いですから、「短期間でポイントをつかみたい」という方は、これらの講座を利用することをおススメします(大学3年生は試験まで時間がありますから、「こんな講座もあるんだ」くらいで十分です)。
以上、教育時事~中央教育審議会「答申」って何?~について説明しました。これから教員採用試験を目指す方にとって少しでもお役に立てれば幸いです。
もし今年受験される方がいらっしゃればコチラをどうぞ