東京アカデミー金沢校
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こんにちは、東京アカデミー金沢校の加藤です。
一周回って、またチューリップが大好きになりました。一面のビタミンカラーをどうぞ!
さて、今回も新出題基準の内容と注目点を見ていきたいと思います。
前回、前々回(←クリック、またはタップ)のブログをまだご覧いただいていない方は、ぜひ併せてご確認くださいね。
今回の注目ポイントは、成人看護学の中から「がん看護」についてです。
「がんサバイバー」という言葉が最近よく新聞やニュース等に取り上げられるようになりました。
「がんサバイバー」とは、がんと診断されて治療中、あるいは治療後の方々、つまり、すべての「がん体験者」のことを指します。
「がん」と言えば「不治の病」とされた時代も長くありましたが、早期発見や予防、さらに医療技術の飛躍的な進歩によって、生存率がどんどん伸びてきています。
それに伴い、「がん」と付き合いながら生き、また、働く方々は、副作用、再発の恐れ、治療費など、さまざまな問題に直面します。もちろん、家族や周囲の人たちも、「がん」告知前とは全く違った対応に追われます。
そのような時代背景から、出題基準が以下のように変化しています。
◆臨床現場における看護実践や看護基礎教育としての知識の必要性を踏まえて、各疾患や検査・処置・治療に関する患者及び家族への看護について、項目を整理・追加した。
(厚生労働省「保健師助産師看護師国家試験出題基準 令和5年版 改訂概要 Ⅱ改定の概要」より)
目標Ⅴ.がん患者と家族の特徴を理解し看護を展開するための基本的な理解を問う。
(スマホの方は、拡大してご覧ください👆)
「がんサバイバーシップ」とは、がんサバイバーが生活していくうえで直面する問題を、社会全体が協力して乗り越えていくこと。
「ピアサポート」とは、がんを体験した人が、ピア(仲間)として、その体験を共有し、ともに考えることで、患者やその家族たちを支援していくことです。
改めて平成30年度版と令和5年度版を見比べてみると、小項目にこのようなキーワードが新たに加わったことで、今後より広範囲、かつ、きめ細やかに「がん看護」へ向き合っていく姿勢が求められていくように感じます。
今日はこのへんにしておきましょう💦。
急に暑くなったり、長雨が続いたり、とかく体調を崩しがちな今日この頃です。
皆さま、どうぞご自愛くださいね。