東京アカデミー京都校
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みなさん、こんにちは。
東京アカデミー京都校教員採用試験担当の井手です🌸
今回は、令和3年11月15日に行われた中央教育審議会「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会(第5回)で示された、
「令和の日本型学校教育」を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて(審議まとめ)」に至る過程について紹介します!
まず、2012年8月に中央教育審議会「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合的な向上方策について(答申)」が出され、
教員が探究力を持ち、学び続ける存在であることが不可欠であることが示されました。
そして、2015年12月に答申された「これからの学校教育を担う教員の資質向上について~学び合い、高め合う教員養成コミュニティの構築に向けて~(答申)」での提言を踏まえて、2016年11月に教育公務員特例法が改正されました。
改正された教育公務員特例法に基づき、文部科学大臣が「公立の小学校等の校長及び教員としての資質の向上に関する指標の策定に関する指針」
を定め、各教育委員会は協議会を設置し、校長及び教員としての資質の向上に関する指標を策定することが求められました。
その後、2021年3月に「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~」を出しました。
そして、それに基づき、2021年3月に中央教育審議会に対して、
①教師に求められる資質能力の再定義
②多様な専門性を有する質の高い教職員集団の在り方
③教員免許の在り方・教員免許更新制の抜本的な見直し
④教員養成大学・学部、教職大学院の機能強化・高度化
⑤教師を支える環境整備
以上5点を主な検討項目として、「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について」審議を行いました。
このうち、「教員免許更新制の抜本的見直し」について先行的に取り扱うことになったことから、
今回の「「令和の日本型学校教育」を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて(審議まとめ)」がまとめられました。
「「令和の日本型学校教育」を担う新たな教師の学びの姿の実現に向けて(審議まとめ)」に至るまでに、
いくつかの答申が出され、教育公務員特例法の改正も行われました。この過程に関して教員採用試験での出題も見られます。
例えば、2019年夏実施の愛知県の採用試験では、下記のように
「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について~学び合い、高め合う教員養成コミュニティの構築に向けて~(答申)」からの出題もありました。
これまでの教員としての不易とされてきた資質能力に加え、( a )的に学ぶ姿勢を持ち、時代の変化や自らの( b )ステージに応じて求められる資質能力を生涯にわたって高めていくことのできる力や、情報を適切に収集し、選択し、活用する能力や知識を有機的に結びつけ構造化する力などが必要である。
アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善、道徳教育の充実、小学校における外国語教育の早期化・教科化、ICTの活用、発達障害を含む特別な支援を必要とする児童生徒等への対応などの新たな課題に対応できる力量を高めることが必要である。
「( c )」の考えの下、多様な専門性を持つ人材と効果的に連携・分担し、組織的・協働的に諸課題の解決に取り組む力の醸成が必要である。
※当てはまるものを語群から選択し、正しい組合せとなるものを解答群から選択
このように今回の審議まとめも本試験で出題される可能性もあるので、しっかり目を通しておきましょう👀
詳細はこちら→中央教育審議会「令和の日本型学校教育」を担う教師の在り方特別部会(第5回)・初等中等教育分科会教員養成部会(第126回)合同会議資料