東京アカデミー町田教室
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こんにちは。東京アカデミーの稲荷山です。
今回は、人文科学のうち「世界史」について傾向と対策をご紹介いたします。
先に結論を言ってしまうと、過去の出題内容を試験別に見ても、地方上級以外の試験からは、はっきりした傾向を読み取ることはできません。
そのため対策は、いまいち傾向のはっきりしない中から、それでも比較的出題率の高い、最大公約数的な分野をピックアップして取り組むものになるはずです。
では各試験ではどんな出題があったのか、見ていきましょう。
2021年:中国の諸王朝(秦から明まで)
2020年:18-19世紀ヨーロッパ
2019年:17-18世紀のインド
2021年:中世ヨーロッパの文化
2020年:冷戦
2019年:18-19世紀の西アジア
2021年:フランス革命とナポレオン、19世紀ヨーロッパ諸国の対外進出、1960年代以降の東南アジア諸国
2020年:15世紀末-18世紀のヨーロッパ諸国の対外進出、戦後のアメリカ大統領、第二次世界大戦後の中国
2019年:19世紀ヨーロッパ、WW2後の西アジア、中国の諸王朝
2021年:元王朝、イランの歴史(15世紀以降)
2020年:ヨーロッパの中世、ロシアの歴史(16世紀以降)
2019年:ドイツ統一、19世紀のイギリス
こうして見ると、地方上級は「近代以降を中心に出題。1問は現代史から出題」という明確な傾向が読み取れます。
ただ他の試験からはいまいち読み取れませんね。地方上級と同じく、近代以降がやや多いのは事実ですが…。
そのため、受験生の皆さんはまず18世紀ごろから現代史までの内容は、おさえておくのがよいでしょう。
その上で、世界史を得点源にしたい方は、近世以前の内容も通史レベルを大雑把におさえれば完璧です(が、そこまでやらずとも良い気もします)。
例えば2021年の国家一般職では「中国の諸王朝」ということで、秦から明までの膨大な期間が問題文に含まれており、「正しいものを選べ」という出題形式になっています。難しいと思うかもしれませんが、問題文を見てみると一見して間違いとわかる選択肢だらけです。
ですから、大雑把に通史を理解しておくだけでも、十分得点につながるのです。
ただ、範囲が膨大になりますし、時間をかけるべき科目は他にもあるでしょうから、ここまで丁寧にやるかはその人次第……というところでしょうか。
以上が公務員試験における世界史の傾向と対策に関する話でした。読んでくださった方、ありがとうございます。
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