東京アカデミー町田教室
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こんにちは、東京アカデミー池袋校の教採担当です。
ゴールデンウィーク真っ只中。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
普段なら旅行に出かけたり、家でゆったり過ごしたりできますが、今年の教員採用試験を受験する人はそういうわけにはいきませんね。コツコツ学習を進めて頑張るしかありません。
本日のブログでは、教育原理で頻出の学習指導要領について取り上げます。
「学習指導要領」は、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準です。本来、教育課程は、各学校が編成すべきものですが、それでは学校ごとに大きな差が出てしまう可能性がありますので、全国どこの学校でも一定の水準が保てるように学習指導要領が定められています。
学習指導要領およそ10年に1度、改訂されます。子供たちの教科書や時間割が作成される際の基準となるものですので、教員採用試験でもよく出題されます。特に、平成29・30・31年改訂学習指導要領は近年の改訂であり、とても重要です。
この改訂で新しく定められた内容がいくつかあります。そのうち、第8次学習指導要領の目玉のひとつ「教科等横断的な視点に立った資質・能力の育成」についてどのような形で出題されているかを見ていきましょう。
【問題1】次の文は,小〈中〉学校学習指導要領(平成29 年3 月告示)「第1章 総則 第2 教育課程の編成」の一部である。文中の( ア )~( エ )に当てはまることばを下記のa~jから選び,その記号を書きなさい。 ※中学校は〈 〉内で読み取る。
2 教科等横断的な視点に立った資質・能力の育成
⑴ 各学校においては,児童〈生徒〉の発達の段階を考慮し,言語能力,( ア )能力(情報モラルを含む。),( イ )・解決能力等の学習の基盤となる資質・能力を育成していくことができるよう,各教科等の特質を生かし,教科等横断的な視点から教育課程の編成を図るものとする。
※以下略
【答え】ア=情報活用、イ=問題発見
この問題は2021年夏に福島県で出題された問題です。新しく示された規定をきちんと読んでいるかを試す問題です。
【問題2】小学校学習指導要領(平成29年3 月告示)総則に関する次の記述ア~エのうち,平成29年の改訂において新たに示されたものを選んだ組合せとして適切なものは,下のア~オのうちのどれか。
ア 各学校においては,児童の発達の段階を考慮し,言語能力,情報活用能力(情報モラルを含む。),問題発見・解決能力等の学習の基盤となる資質・能力を育成していくことができるよう,各教科等の特質を生かし,教科等横断的な視点から教育課程の編成を図るものとする。
※イ以下は省略
【答え】ア=新たに示されたものである
この問題は2021年夏に東京都で出題された問題です。新しく示された規定かどうかを判断できるかどうか試す問題です。問い方に違いがあるだけで、問われている内容は【問題1】と同じです。
このように、重要な規定は形を変えてさまざまな自治体で出題されますが、問われている内容それ自体大きく変わるわけではありません。試験対策上、どの規定が重要であるかを知り、その大まかな内容を理解することで正答率に大きな違いが生じます。
上記の改訂の場合、どんな内容が新たに定められたか、そのポイントをつかんでいるかどうかがカギとなります。
ちょっとした学習で得点力は大きく伸ばすことが可能です。コツコツと学習を進めていきましょう!
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