東京アカデミー鹿児島校
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こんにちは。東京アカデミー鹿児島校チューターの永野です。
今回は,鹿児島県庁の試験について私の経験をもとに話していきたいと思います。受験される方はぜひ参考にしてみて下さい。
まず,鹿児島県庁の試験は例年A日程で行われます。A日程では,他の県や政令市例都市である熊本市などの試験も実施されるので,日程を把握したうえでどこを受けるのかしっかり考える必要があります。また,鹿児島県庁では「特別枠試験」というものを4月の早い時期に実施しています。これは通常の試験と内容が異なり,SPI試験と論作文,面接で合否が決まります。ただし注意が必要なのは,この特別枠試験に申し込んでしまうと通常の試験は受けられなくなるという事です。特別枠試験は人物試験が重要視されるため,自分がどちらの試験を受けるかをしっかり考えて申し込む必要があります。ちなみに私は通常の試験を受けました。年によって受験内容や日程,仕組みが変わる可能性があるので,実施要項などしっかり確認するようにしてください。ここからは,私が受けた通常の試験について話していきたいと思います。
まず初めに1次試験についてです。
私が受験した2021年度は6月に甲南高校で実施されました。鹿児島県庁の場合は特殊で,1次試験の際に2次試験用のエントリーシートを提出する必要があります。したがって,早くから面接カード作成に取りかからなければなりません。また,鹿児島県庁の面接カードは記入事項が多いため作成に想像以上の時間がかかります。早めのとりかかりをおすすめします。
試験内容に関しては,教養と専門の五肢択一問題があります。
次に2次試験についてです。
1次試験の合格後に書類が郵送されてきて,そこに2次試験の会場や日程が載っています。2次試験日は2つの日程に分かれており,まず初めは1次合格者全員が同じ日程・会場に集まり,論作文試験と適性検査が行われました。今年は県庁近くのホテルの大きなホールで実施されました。次は個別面接が実施されます。行政だけで4日くらいに分かれていたと思います。
試験内容について,まずは論作文に関して話します。
2021年度は,「コロナ禍での地方回帰の流れに沿って,鹿児島県がさらに発展していくにはどのような方策を行えばよいか」と言ったようなテーマでした。過去問を見る限りでも並外れたテーマはなく,時事対策や最近のニュースを把握しておくなどの対策をしていればそんなに困ることはないと思います。私は論作文の講義を受けて書き方のコツを勉強したり,市販の本を買って最近の頻出テーマに関して知識を入れたりしていました。過去問を数問書いてみて添削してもらうと良いと思います。
次に,適性検査についてです。
これはマークシートにアンケート形式で質問に答えていく性格検査と,横一線に並んだ1桁の数字を決められた時間まで永遠に足し算していくクレペリン検査が実施されました。性格検査に関しては正直に質問に回答すれば問題ないと思います。クレペリン検査は本当に厄介でした。これは作業のスピードや正確性を見るものです。単純に早く正確に足し算すればよいのですが,何度も繰り返されるので目も腕も本当に疲れました。対策としては,前日にしっかり睡眠をとって脳をクリアにしておくこと,鉛筆を多めに持っていくことです。この適性検査で合否が大きく左右されることはないと思いますが,まじめに取り組む必要があります。
最後に個別面接についてです。
これは個人個人で集合時間と面接開始時間と面接場所が指定されていました。行政では県庁の本庁と議会庁舎の2会場で並行して実施されました。そして,面接は約30分間の計2回実施されました。どちらとも3対1でしたが,前半は中堅の女性職員3人,後半は前半よりも年齢が上で役職が上の方のような気がしました。1回目が終わった数分後に2回目が行われるので,その間は部屋の前の椅子に座って待っていました。それぞれの面接で聞かれた質問に関しては,東アカ生の方は、事務局のファイルにつづってあると思うので見てみて下さい。
面接を受けた感想としては,あまり強い深堀はなくとても答えやすかったです。質問内容も基本的な事項が多く対策をしていたので困ることはありませんでした。私の場合はそうでしたが,面接官やその年によって大きく変わってくると思うので,深堀にも答えられるような準備が必要です。基本的には面接カードに記入されていることからの質問でした。
鹿児島県庁の試験について詳しく書いてきましたが,皆さんの受験の参考に少しでもなればいいと思います。皆さんの合格を祈っています。