東京アカデミー大阪校
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みなさん,こんにちは。公務員試験の予備校,東京アカデミーです。
今回、取り扱うテーマは「作文試験」についてです。筆記試験や面接試験と比較して、後回しにされやすい作文試験ですが、どのような目的で実施され、どのようなことに気を付けて書いていけばいいのでしょうか。まずは、試験実施の目的、評価基準、注意点など基本的なことから確認していきましょう。
公務員試験の1次試験では,教養試験(基礎能力試験)と適性試験が合格決定の大きな鍵になっていますが,どちらも択一式試験であって,受験者の意思を表現する記述式試験ではありません。作文試験は択一式試験ではみることのできない,表現力や文章構成力などの能力をみるために行われるのです。筆記試験で「自分」を表現することができるのは作文試験だけなのです。そういう意味で作文試験は合否の重要な判断基準となります。したがって,作文試験の課題も試験者側が受験者の能力や適性を判断しやすいようなものが出題されます。では,それはどのようなものなのでしょう。
まず,受験者ならだれでもその課題の主旨が簡単に理解できるものでなくてはならないでしょう。そして,どの受験者でも書く材料があり,各個人の見方や考え方が現れやすい普遍性のあるものが課題として選ばれることが多くなっています。
作文試験の場合,択一式試験のように点数としてはっきり評価することは難しいです。
では,その評価はどのような基準でつけられているのでしょうか。
まず,すぐに目に入るのは文字です。きれいで読みやすい文字はやはり好印象を与えます。逆に,誤字・脱字については当然悪い評価の一因となるでしょう。
次に気になるのは,表現の適切さです。言いたいことが文法的に正しく表現されているか,用語・用法は適切であるか,全体として語彙が豊かでわかりやすい表現であるかなどがチェックされます。
そして,最後は内容・構成です。課題にふさわしい内容であるか,文章の構成はよくできているか,論旨は一貫しているか,内容に矛盾はないか,間違った事実や知識を書いていないかなどがチェックされます。
1 .ケアレスミスをなくす
誤字・脱字,文法上の間違いなど単純なミスをなくすこと。これらはすべて減点対象となります。内容的にはあまりよくなくても,単純なミスがなく丁寧な字で書いてあれば,ある程度の評価はもらえるでしょう。
2 .適当な文章量
公務員試験の作文問題は45〜60分という制限時間が一般的です。字数を指定されることもありますが,その場合は制限字数の9割以上は埋めておくのが無難です。その他に1枚の作文用紙が与えられ,書けるだけ書くという場合が多くなっています。その場合の文章量は600〜1000字と考えればよいでしょう。
3 .個性的,印象的な内容
受験者の答案はどうしても同じような内容になりがちなため,自分の答案が採点者の心に残る内容にすることが大切です。そんな中で,印象的な表現を用いた文章や個性的な意見を述べた文章は,読後の印象も強くよい評価を与えられる可能性が高いです。ただし,あまりに突飛な内容は逆効果になるので注意しましょう。
4 .簡潔でわかりやすい文章
過度に誇張したり,不確かな知識を書き散らすことは望ましくないです。採点者に対してもよい印象を与えないことになります。内容的に多少幼稚でも,素直にそして正直に表現すれば採点者には気持ちが伝わるはずです。決して背伸びをすることなくわかりやすい文章でまとめることを意識しましょう。
今回も高卒公務員BLOGをご覧いただき,ありがとうございました。今回は作文試験実施の目的、評価基準、注意点など基本的なことを確認しました。また次回で、作文試験の出題傾向や実際の出題例について、確認していきますよ。5/14(土)更新ですので、お楽しみに!
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