東京アカデミー高松校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー高松校の教員採用試験対策担当の石井です。
今日は、教員の働き方改革の中でも、「部活動の外部委託」について紹介いたします。
スポーツ庁が中学校教員を対象に行った調査では、「休日の部活動を地域人材に任せたい」と解答した割合は45%を超えており、教員にとって部活動指導は負担が大きいことは明白です。
スポーツ庁では「部活動の地域以降に関する検討会議」が行われており、先月4月26日には第6回目の会議が行われました。
初回の会議では、以下のような問題が挙げられました。
・活動の内容や活動時間はどうするのか
・地域や学校によって様々に状況が違うが、地域移行をする際の受け皿が十分に確保できるのか
・受け皿となる組織・団体を整備・拡充し、それらを安定的・継続的に運営するためにはどうするか
・受け皿となる組織・団体への財政支援はどうするか
・指導者の確保と育成はどうするか
・大会への参加資格や試合形式等の在り方はどうするか
・大会を継続的に開催するにはどうするか、また、既存の大会はどうするのか
・地域に委託すると活動に費用が発生するが、経済的に困窮する家庭の生徒への支援はどうするか
・生徒の安全はどう確保するか
…などなど、なかなか部活動の外部委託は一筋縄にはいかなさそうです。
その他にも、従来のように教員が指導を行う部活動よりも、専門の指導者が指導をすることで指導の過熱化のリスクがあるのではないか(子どもたちの心身への負担が大きくなるのではないか)、教員と生徒のコミュニケーションの場が少なくなるなるのではないか、ということも懸念されています。
令和4年(2022年)7月頃に提言(運動部活動の地域移行に関する検討会議提言)が提出される見通しです。