東京アカデミー立川教室
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こんにちは。公務員試験対策の予備校=東京アカデミーの公務員担当です。
今回は、教養試験の人文科学分野で出題される「地理」の傾向と対策についてお話しいたします。
◆国家一般職;1問
◆特別区(東京23区);1問(2022年度も1問)
◆警視庁警察官;2問(2022年度も2問)
◆東京消防庁消防官;1問
※特別区は選択解答の科目として出題。その他の職種は必須解答の科目として出題。
出題内容は、気候・地形を中心とする自然地理、農業・鉱工業・宗教などの人文地理、各国・地域の地理的な事象からなる各国地誌に大別されます。
自然地理では、小地形(扇状地や三角州など)と気候が頻出です。小地形については、出題される内容がかなり限定されるため、問題演習を通じて基本的知識を身につけておきましょう。気候については、気候区分(どこが熱帯で・・・熱帯はさらに熱帯雨林気候とサバナ気候に分かれて・・・というようなことを学びます)が頻出で、各国地誌の問題の中で取り上げられることもあるため、必ずマスターしておきたいところです。各気候区の特徴や分布地域を問うものが多く、土壌・植生のほか、大気の循環といった気候因子と関連付けて問われることもあります。
人文地理では、エネルギー資源・鉱産資源、主要農産物の生産・貿易、宗教・民族についての問題が比較的多いです。
各国地誌については、地形や気候、産業、民族・宗教・言語、歴史などとさまざまな面から問われ、時事的な要素を含む問題もみられます。地域別では、アジアが最も多く、次いで南北アメリカ、アフリカといった順に出題が多い傾向にあります。アジアでは、中国とインド、東南アジアに関する問題が比較的多くみられます。
以下は、2021年度の合格者2名による、地理以外の科目も含めた人文科学分野の勉強法です。参考にしてみてください。
「DATA問(実践編)から範囲を絞って勉強しました。日本史は江戸時代以降を、世界史は第1次世界大戦から現代までを、地理は先生が講義でおっしゃった範囲を、それぞれ取り組みました。思想・文学・芸術は対策しませんでした。人文科学を全範囲網羅することはほぼ不可能です。私は、頻出範囲に絞って勉強しました。」(鹿児島県庁合格・Hさん)
「人文科学は範囲が広すぎるため、DATA問の頻出問題だけを解き、勉強していました。また、特別区は過去に出題された問題に似たような部分が出題されることもあるため、過去の問題をチェックするなどをしていました。」(特別区合格・Sさん)
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来週は、思想の傾向と対策をご紹介します。