東京アカデミー松山校
ブログ
公務員の予備校、東京アカデミー松山校のくにかねです。
以前、COP26は2022年度本試験に出題されるという記事を書きました。
地球温暖化が問題視されて数十年。画期的な決定になったことは間違いありません。
ただ、
「大事な会議だったことは分かったけど試験対策はどうすればいいんだろう?」
と思ったのではないでしょうか。
公務員試験は就職試験ですので、時事対策は必須です。
ただ、COP26をどのように勉強すれば試験対策になるのでしょうか。
本題に入る前にCOPについておさらいしておきましょう。
COP(国際気候変動枠組み条約)に加盟している国が毎年開催する会議です。
197の条約締結国が集まって、世界の気候について議論をしています。
2022年はエジプトでCOP27が予定されていますね。これも注目度が高いです。
COP26を得点源にする上で欠かせないのが、パリ協定(COP21)です。
2015年に開催された会議ですね。
ここでは、産業革命前からの気温上昇幅を2度以下に抑え、
理想的には1.5度とすることが合意されました。2度目標です。
1.5度への削減は努力目標です。
しかし、すでに地球は1.1度以上上昇しているため、2度までの上昇を許してしまうと
甚大な悪影響(海水面の上昇、生物の絶滅、食糧難・・・)を及ぼすため
1.5度を目指すべきだという声が高まってきました。
これが1.5度の努力目標を目標にする動きです。
ただ、1.5度目標と正式に定めると、2030年までに大幅なCO2削減をしなければいけない国が出てきます。
それが、トランプ政権下のアメリカ、石油産出国のサウジアラビアといった国ですね。
時が過ぎ、バイデン政権発足後、気候変動を最重要テーマとして、G7サミットが動き始めました。
世界的な動きもあり、COP26では、1.5度目標にようやく格上げされました
「世界の平均気温の上昇を1.5度に抑える努力を追求することを決意する」
と1.5度目標を始めて公式文章で明記したことが、環境問題の対策を推し進めるきっかけになります。
この時に採択された「グラスゴー気候合意」という名称も知っておきましょう。
この合意に至るまで、もちろん反対した国もあります。
石炭火力発電の「段階的に廃止」については
インドや中国は反対を示し「段階的に削減」に表現が弱められました。
また、2022年末までに、必要に応じて各国の2030年目標を再検討するとし
各国全体で気候変動に取組むことが明言された会議となりました。
COP26の要点についてこれまで話してきました。
今年試験に出るならば、パリ協定(COP21)との違いについて聞かれるはずです。
知識を混同させずに、どういう流れがあったのかを抑えて試験対策をしましょう。
COP26の話は、東アカ教材の「時事蔵」に掲載されている話です。
これまでの合格者も時事対策は、この一冊で対策できたという人ばかりです。
東アカがどんな教材を作っているのか見てみたい方は
ぜひ松山校にお越しください。
教材をお見せしながらの説明もしております。