東京アカデミー新潟校
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東京アカデミーでは、第112回看護師国家試験対策の全国公開模擬試験第1回目を現在、実施中です。すでに団体実施を終えられた看護学校様も増えてまいりました。
現在の途中成績で、大いに心配なデータがあります。
「必修問題」の正答率が、ここ数年の同模擬試験と比べると、最も低いデータが出ています。
第109回看護師国家試験用の第1回模擬試験 必修問題平均正答率77.1%
第110回看護師国家試験用の第1回模擬試験 必修問題平均正答率72.7%
第111回看護師国家試験用の第1回模擬試験 必修問題平均正答率75.0%
第112回看護師国家試験用の第1回模擬試験 必修問題の2022年5月段階での(途中集計で)平均正答率71.0%
1)第112回看護師国家試験を受験する学生は、看護学校入学時には、新型コロナウィルスが国内でもすでに蔓延していた学年です。
2)入学以降の看護学校での基礎学習に、新型コロナウィルスがマイナスの影響を与えたことが推察されます。
3)看護学校での授業がオンラインに替わったり、実習が中止や延期になったり、難しい中での学びでありました。
★これら困難であった学習環境が、必修問題の正答率の低さとして、表れていると思われます。
必修問題の中でも、出題基準目標Ⅲ「看護に必要な人体の構造と機能および健康障害と回復について基本的な知識を問う」は特に大事です。
まずは、模擬試験の個人成績表をしっかりと復習し。中でも正答率が70%を超えているけれども、間違ってしまった問題の復習が第一です。
例年よりも、少し学習が遅れている可能性を頭において、できれば、夏休みが終わるまでに、必修問題の総まとめをしておくことをお勧めします。
例えば、心臓の構造は、きちんと頭に入っているでしょうか? 左心房、右心房、左心室、右心室を、どう血液が循環しますか。頭に血を送るのはどこですか。
呼吸器、循環器、消火器など、しっかりと構造を復習し、どの機能がどうなれば、どういった疾患に繋がるのか。
基礎・基本の反復学習を、夏までにやるべきです。
そして、夏休みの終わりまでに、「必修問題の正答率を80%にする目標」「人体・疾病の土台はしっかりと固めることを目標」にしたいです。