東京アカデミー松山校
ブログ
公務員の予備校、東京アカデミー松山校の国兼です。
国税専門官は松山校でも合格者の多い職種です。
2022年度の採用予定者数は1400名ですので、採用枠も大きいんです。
しっかり試験対策してきた人であれば合格を目指したいですね。
ただ、国税専門官は二次試験で不合格になる人が多いのも事実です。
実は、国税専門官の試験では、2次試験で専門記述の点数が重要になるのです。
なので、一次試験を合格したとしても、記述試験が足を引っ張ってしまうことがあるのです。
「でも、今から記述の勉強をしようにもやり方が分からない」
と悩んでいる人は、この記事を読み進めてください。きっといい方法が見つかります。
「記述対策というと一からやらないといけないので、なんか大変そう」
と思っていませんか?
まず大前提として、択一で使う知識と記述で使う知識は同じなんです。
違うのは、択一では必ず答えがあるのに対し、
記述では自分で答えを書かないといけないんです。
ここに記述試験の難しさがあるんですね。
国税専門官の専門記述も、出題される分野は
今あなたが勉強している分野から出題されます。
ですから、記述対策のために新しく勉強する必要はありません。
知識の正確さを突き詰めて、自力で回答を導けるようにしましょう。
「新しい知識が必要でないなら何をすればいいのだろう?」
と思うかもしれません。
専門記述対策で点を取れない理由は、書き方を知らないからなのです。
点数がとれる書き方を知ることで、格段に記述問題が解きやすくなります。
点数の取れる書き方とは何かというと、
今あなたが解いている問題集や参考書の言い回しを書けるようにすることです。
専門記述では、その専門性を理解しているかが問われています。
例えば、憲法分野で三権分立について述べよとあれば
三権分立がどういうものであるのか言葉の意味を定義し、
どのような趣旨で成り立ったのか、
どういった内容で、憲法ではどのように制定されているのか。
という論理展開を求められています。
こういった文章構成で書くことができるように対策する必要があります。
そして、書くときに、問題集で使われている表現を書けるように訓練するんですね。
この表現を再現できるようになると、知識の精密さがグンと増します。
さて、最後に、今年の国税専門官で狙われるテーマを予想してみます。
国税専門官は過去20年分をみると、人権7割、統治3割と
人権分野からの出題が多いのが特徴的です。
論点になりやすい事例が多いということもありますね。
ですので、真っ先に人権分野を対策しましょう。
近年新しい人権であるプライバシー権や、基本的人権に目が向けられていますので
この2テーマは狙われやすいのではないかと思います。
そうでなくても人権分野では、自由権の出題が非常に多いので
表現の自由や営業の自由など、択一でも論点になりやすい所を積極的に勉強しましょう。
過去数年は人権と統治分野が交互出題されており、
例年通りなら、今年は統治分野も狙われる可能性が高いです。
2021年には衆議院の解散、2022年は日本国憲法施行75周年ということからも、
統治機構からの出題も外せません。
例えば、国会の地位などは出題しやすい分野ですね。
国民の代表機関・国権の最高機関・唯一の立法機関
この3つをちゃんと説明できるかは択一でも論点になる分野です。
記述の書き方を学ぶと、択一問題を解いていても
「あ、記述だったらここが論点になりそうだな」
と考えながら勉強するようになるので
勉強効率も格段に上がります。
記述と択一は表裏一体だと思って試験対策していきましょう。