東京アカデミー東京校
ブログ
こんにちは、本日は「場面指導の傾向と対策」について、項目別にご説明いたします。
【場面指導の一般的な流れ】
自治体によって内容は異なりますが、一般的な概要は以下になります。
◆実施時間:3〜15 分程度
◆学校現場での一場面を想定し、児童生徒への指導や保護者への対応を行います。試験官や他の受験者を児童生徒・保護者に見立てる場合もあります。
◆流れ:テーマの提示→構想→実施
【模擬授業との違いは?】
ここでは模擬授業と場面指導の違いを確認しておきます。
場面指導は、教育現場で起こりうる様々な場面を想定して実施されます。
模擬授業よりも具体的な場面が設定され、相手役のリアクションにもすぐに対応しなければなりません。
また、模擬授業は実施前に指導案や構想メモを作成する時間が与えられますが、場面指導の場合は数分考察時間が与えられるだけで(自治体によってはない場合もあります)、しっかり構想を立てて実施するという時間的な余裕はほとんどありません。
より柔軟性に富んだ思考力や判断力、的確な指導力が必要とされます。
なお、場面指導の実施形態としては、面接官が設定した学習指導や生徒指導上の場面に対し、教師としてどのように対応するかを口頭で回答する口頭試問型と、受験生が教師役を実際に演じて対応するロールプレイ型などがあります。
【場面指導テーマ例について】
次に場面指導のテーマ例についてご紹介いたします(令和3年試験より)。
①ICT端末を使っていたところ、目の痛みを訴えて来室してきた小学校低学年の男子がいます。具体的に指導してみせてください。
②板書中、カメラのシャッター音がしたため、タブレット機能を使うべきでない場面でタブレットを使用していることに気づいた。具体的に指導してみせてください。
【場面指導評価例】
また、自治体によっては場面指導の具体的な着眼点を明示しています。⇒令和2年度鳥取県の評価例について
【受験に際し心掛けたいことについて】
受験をする上で注意しておきたいことについてもご説明いたします。
①話す声の大きさ・速さ:緊張で小声になったり、機関銃のような早口になったりしないように注意しましょう。
②常に相手を意識する:児童生徒にわかりやすい言葉遣いで、自身の顔の表情にも注意しましょう。
③板書の構成、筆順、書く速さ:上手下手ではなく1字1句丁寧に書きましょう。
④ねらいを明確に:授業や指導の時間内で、何を目的としているかがわかるように、主題を発問・板書等の形で盛り込むと効果的です。
【対策のヒントについて】
最後に対策する上でのポイント・ヒントについてです。
生徒指導及び場面指導については、ホームルームの時間などを想定することが多いので、短時間で要領を得た内容で話す練習をしましょう。
テーマは、まずは着任あいさつ、学期・学年末のあいさつ、ボランティア活動など、頻出の内容、現場でありがちな内容を準備しておくとよいです。
学習が進みましたら、近年教育現場で話題になっているGIGAスクールやICT、コロナ対応なども準備しておいてください。
面接対策の際にまとめた自分の意見をもとに、シミュレーションをしてもよいでしょう。
また、今年4月に出る予定の「生徒指導提要」の改訂版は、必ず目を通しておきましょう。生徒指導にあたってのバイブル的な読み物です。
以上となります。
ご参考いただけますと幸いです。
第2回全国公開模試2022年3月6日(日)実施いたします。
詳しくはこちら
https://www.tokyo-ac.jp/adoption/practice-exam/practice-exam01/