東京アカデミー東京校
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こんにちは。公務員試験対策の予備校、東京アカデミー東京校の公務員担当です。
国家公務員試験採用情報NAVI
https://www.jinji.go.jp/saiyo/saiyo.html
のホームページによりますと、
国家公務員一般職(高卒者程度)の得点は「素点(基礎能力試験と適性試験はともに1問1点)」
でなく「標準点(=偏差値)」により算定されます。
令和1年度事務関東甲信越の第1次試験合格点は391点でした。
基礎能力試験を素点24点、適性試験を素点100点(満点は基礎能力試験は素点40点、適性試験は素点120点)取ると、
㋐:基礎能力試験の標準点
10×4/9×(15×(24-19.219)/5.267+50)=282.737
㋑:適性試験の標準点
10×2/9×(15×(100-82.642)/19.214+50)=141.224
㋒:㋐+㋑=423.961>391、より合格点に達します。
従って、基礎能力試験最低6割、適性試験最低8割取れれば合格最低ラインに届くことになります。
ちなみに、
基礎能力試験の素点1点(=1問の正答)を標準点に換算すると、
10×4/9×(15×1/5.267)=12.657
適性試験の素点1点を標準点に換算すると、
10×2/9×(15×1/19.214)=1.734
となります。基礎能力試験の1問正答が、適性試験の7.299問正答と同じ価値であることが分かります。
また、令和1年度行政関東甲信越の最終合格点は555点でした。
作文試験を素点4点(ただし第一次試験合格者の中での競争となります)、人物試験をC判定取ると、
㋓:作文試験の標準点
10×1/9×(15×(4-4.035)/0.849+50)=54.868
㋔:人物試験の標準点
102点
㋕:㋐+㋑+㋓+㋔=580.829>555、より合格点に達します。
国家公務員一般職(高卒者程度)の試験は近年易化傾向であると言われますが、
以上の通り基礎能力試験6割、適性試験8割、作文試験4点、人物試験C判定で、十分合格圏に到達することが分かります。
また以上の事例で人物試験がB判定としますとC判定の場合より標準点が47点違アップしますので、
基礎能力試験であれば47÷12.657≒3問、適性試験であれば47÷1.734≒27問、不正答でも合格できる計算になります。
ただし弊社主催の第一次試験採点会の実施結果によりますと、
第一次試験の合格者は、概ね適性試験84点(正答率70%)以上取っております。
適性試験の目的は書類の処理能力を確かめるためです。
公務員の仕事は書類やデータを正確に処理する能力が求められることが多いですので、
その能力があるのかないのかを確かめるのです。
そのため、適性試験はオーソドックスで定型的な問題ばかりとなりますので、
問題に慣れておき出題の癖を覚えておけば、
基礎能力試験の対策よりも試験範囲が格段に狭いため十分に得点源となる試験科目です。
適性試験の対策をすることが国家公務員一般職(高卒者程度)の合格に近づくものと思われます。
2020年秋受験対策の公務員試験対策講座(高卒程度)は、
2020年1月18日土曜日に開講いたします。
受験をお考えの方は、入会前に是非一度弊社各校へお立ち寄りください。
みなさまのお越しをお待ち申し上げます。