東京アカデミー福岡校
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みなさん、こんにちは 😳
東京アカデミー福岡校です。
今回は、管栄養士国家試験とSDGsについてお伝え致します。
SDGsとは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。
17目標のひとつに、「飢餓をゼロに」(目標2)があります。現在、世界人口の 9 人に 1 人(8 億 1,500 万人)が栄養不良に陥っています。また、 世界で飢餓に苦しむ人々の多くが暮らす開発途上国では、栄養不良率が人口の 12.9%に達しています。その一方で、FAO(国際連合食糧農業機関)の報告書によると、世界では食料生産量の3分の1に当たる約13億トンの食料が毎年廃棄されています。日本でも1年間に約612万トン(2017年度推計値)もの食料が捨てられており、これは東京ドーム5杯分とほぼ同じ量。日本人1人当たり、お茶碗1杯分のごはんの量が毎日捨てられている計算になります。
SDGsのターゲットの一つに、「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の1人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる」という目標が盛り込まれました。食品ロスの削減を通じてこのターゲットを達成するために、食のムダをなくし、食の安全に取り組む管理栄養士の役割は非常に大切になりますね。(農林水産省「食品ロスの現状を考える」参照)
管理栄養士国家試験でも、出題基準に「持続可能な開発目標」(社会・環境と健康7-K-c)、「持続可能性(サステナビリティ)を踏まえた公衆栄養活動」(公衆栄養学 1-B-h)と出題のキーワードになっています。また、「諸外国の健康・栄養問題の現状と課題」(公衆栄養学 2-D)も確認しましょう。
第33回-154 国際的な公衆栄養活動に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1 持続可能な開発目標(SDGs)は、国際連合が発表している。
2 栄養表示ガイドラインは、国連世界食糧計画(WFP)が策定している。
3 フードセキュリティの達成は、国連教育科学文化機関(UNESCO)の設立目的である。
4 自然災害被災地への緊急食糧援助は、コーデックス委員会(CAC)が担っている。
5 フードバランスシートの策定基準は、世界保健機関(WHO)が定めている。
解答 1
第34回-9 「持続可能な開発目標(SDGs)」に先立ち、地球規模の環境問題に対する行動原則として「持続可能な開発」を示した文書である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1 モントリオール議定書
2 京都議定書
3 リオ宣言
4 バーゼル条約
5 ワシントン条約
解答 3
第34回-146 公衆栄養活動に関係する国際的な施策とその組織の組合せである。最も適当なのはどれか。 1つ選べ。
1 持続可能な開発目標(SDGs)の策定 —– 国連児童基金(UNICEF)
2 母乳育児を成功させるための 10か条の策定 —– 国連食糧農業機関(FAO)
3 難民キャンプへの緊急食料支援の実施 —– コーデックス委員会(CAC)
4 NCDs の予防と対策のためのグローバル戦略の策定 —– 世界保健機関(WHO)
5 食物ベースの食生活指針の開発と活用の提言 —– 国連世界食糧計画(WFP)
解答 4
国家試験対策としても、注目しておきましょう。
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