東京アカデミー難波教室
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こんにちは、教員採用試験の予備校、東京アカデミー難波校の教員採用担当です。
だんだん日中は暑くなってきましたね。それでも夜は涼しかったりするので、受験生の皆さんは体調管理には充分気を付けてください。
さて、今回は前回の2022.5.10のブログ「志望動機の考え方」、2022.5.17のブログ「志望動機の考え方②」
で述べたポイント3について考えていきます。
いわゆる自治体の志望動機というものですが、この「なぜその自治体でなければならないのか」が志望動機の中では一番難しいのではないでしょうか。
教員採用試験受験生の多くが、出身地や地元の自治体を受験する場合が多く、
「なぜ○○県・△△市を志望しましたか」という質問に対して、
「生まれ育った○○県で働きたい、△△市に貢献がしたい」ということを第一に答えてしまいがちです。
しかし、例えば、最終合格者の居住地を公表している大阪府豊能地区では、
豊能地区居住者が60.4%、大阪府(豊能地区以外)が18.7%と地元の方が79.1%を占めています。
これでは、「生まれ育った」と言われても、間違った答えではありませんが、他の多くの受験生と同じですから、アピールとしてはありきたりです。
また次に多いのが、「○○県は人権教育に力を入れており」や「△△市はICT教育に力を入れており」などと募集要項やパンフレット、ホームページで謳っている文言をそのままなぞってしまうケースです。
果たして、人権教育に力を入れているのは○○県だけでしょうか、ICT教育に力を入れているのは△△市だけでしょうか。
面接官が聞きたいのは「なぜ○○県・△△市でなければならないのか」ですので、○○県や△△市が力を入れていることは知っていて当たり前であり(どの自治体も何かの課題に対してそれを解決するために目標を掲げ、施策に取り組んでいるはずですから、そこは当然知っておくべきです)、それを述べても「なぜ」という面接官の回答にはなりません。
そこで、「どうしても○○県・△△市で教員になりたい!」という皆さんの想いを伝えるためには、
○○県・△△市の教育理念や教育目標にあわせるのではなく、
「自分自身がどのような教員になりたいか、またどのような教員としてのふさわしい経験・適性や長所があるか」
→「そのためにはどの自治体がベストなのか」というふうに逆に考えてみてはいかがでしょうか。
そしてさらに○○県が力を入れている□□□に取り組みたい、というのであれば、
具体的にどのような授業をし、どのように生徒と関わり、どのように実践していくかまで具体的に述べるべきです。
自治体の志望動機が志望動機の中では一番難しいのではないか、といったのはなかなか自治体の特徴というのはパンフレットやホームページだけでは見えにくいためです。
その自治体がどんな課題を抱え、どのような教育目標をもって、どのように解決しようとしているかを知るためには、その自治体の施策や取り組み・制度、予算配分なども見ておく必要があります。
「○○県・△△市」の教員として教壇に立って、子どもたちと関わっている姿を
面接官にイメージさせられるような回答を心掛けてみてください。
以上、志望動機の考え方でした。
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