東京アカデミー大阪校
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公務員試験において、「人物試験(面接・集団討論など)」が特に重視されていることはご存じの方も多いのでは。その中で、特に重要となるのが「志望動機」。自治体のことを調べずに考えると、他の志願者と似通った内容となってしまう可能性が高くなります。
例えば、
・市民課窓口の職員の方の対応がよく、〇〇市の市民対応に魅力を感じたから
・地元である〇〇市のために尽力したい、〇〇市を活性化させたい
これらは一般的に「よくある解答」です。言い換えれば「面接官が何度も耳にしている定型的な志望動機」なのです。
しっかりとアピールするには、志望する自治体について多方面から調べ、その魅力や特徴、市政運営の問題点を把握した上で、志望動機を考える必要があります。下記のような分野別のポイントで、志望する自治体について調べてみてはいかがでしょうか。(ほんの一例です。)
【環境】
・ごみの減量化に向けた取組みは?
・SDGs(持続可能な開発目標)への市の関わり方は?
◇志望動機の模範回答例
〇〇市はごみの減量化を図るため、食品ロスの削減を市民に積極的に呼びかけておられます。家庭から排出される可燃ごみのうち、生ごみは大きな割合を占めていますので、このような取組みをさらに発展させるとともに、SDGsへ貢献できる新たな環境施策に取り組みたいと考えております。
【福祉】
・市の高齢化率は?
・訪問介護、ゴミ出し支援等の施策は?
◇志望動機の模範回答例
〇〇市の高齢化率は〇〇%を超えていますので、今後福祉施策のさらなる充実が望まれます。しかしながら予算の制約がありますので、包括支援センターとの連携の強化等により既存サービスの効率化を図りつつ、ゴミ出し支援を行うなどの新たなサービスを検討したいと考えています。
【建築・都市開発】
・空き家はどのくらいあるか?
・都市開発の展望は?公共施設の建設予定は?
◇志望動機の模範回答例
全国的に空き家問題が注目される中、〇〇市も空き家活用を促進するための補助金制度を設けるなど、対策に取り組まれています。空き家の活用による市内への移住者の増加を図るとともに、市民の交流スペースにするなど、新たなコミュニケーション活動が生まれる場としても活用していきたいと考えております。
しっかりと自治体研究を行い、市政の現状を把握した上であなたの言葉で想いを伝えましょう。