東京アカデミー札幌校
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北海道・札幌市教員採用合格を目指す皆さん、こんにちは。札幌校教員採用チームの永森です。道内各地域・全国各地域からのご質問にもお答えしています。お気軽に011-726-3050へお電話下さい。
北海道・札幌市2021年教員採用本試験では、1次・2次試験ともSDGsにダイレクトに触れた出題はほとんどありませんでした。
ただ2022年度本試験では間違いなく「メインテーマ」として出題がなされるはずであり、その対策として5/16高久のブログにて、「受験自治体の『SDGs』取り組みに回答を合わせる」 をご紹介しました。
立地や主要産業、人口数・年齢構成比によって、「SDGs17の国際目標」のどの目標に軸足を置いて重点的に対策を取るかは、全国自治体ごとに異なります。
各自治体が重点的に軸足を置く対策には当然、大きな予算が計上されています。その金額を把握し、希望自治体が掲げる重点国際目標と皆さんの回答の方向にズレが生じないように備えましょう。
この度、令和4年度北海道予算(概要)が広報誌「北海道」にて発表されました。8つ掲げられた「重点政策の具体的な取り組み」は、なんと全てSDGsに関わる政策です。「守りの視点」と「攻めの視点」に分かれていますので、まず今回は「攻めの視点」を見てみましょう。内容盛りだくさんです(守りの視点は次回掲載します)。
国際目標.8「働きがいも、経済成長も」と同.11「住み続けられるまちづくりを」に深く関わります。
〇中小・小規模企業の新規事業展開や販路開拓などの新たな取り組みの支援
〇道内への本社機能やサテライトオフィス誘致
〇専門家派遣等による企業のデジタル化支援
〇地域産業を支える人材の育成・確保 など
国際目標14.「海の豊かさを守ろう」、同15.「陸の豊かさを守ろう」がダイレクトに関わり、同8と11も関連します。①と合わせて北海道のチカラを実感しますね。下記のニシン以外は、一昔前の北海道では栽培・漁獲されていなかったわけですから、気候変動の影響も強く感じます。
〇食の戦略品目の開発(落花生・ニンニク・サツマイモ・マイワシ・ニシン・ブリ)
〇アドベンチャートラベルによる新たな価値の創出
〇オンライン商談会やスーパー・百貨店と連携した販路開拓・消費拡大 など
「ゼロカーボン北海道」は、鈴木知事が各地講演や記者会見で毎回掲げているテーマですね。国際目標7.「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」、同14.「海の豊かさを守ろう」、同15.「陸の豊かさを守ろう」に関わります。農業・林業・畜産業・漁業が盛んで、風力発電・太陽光発電に積極的な北海道らしいテーマですね
〇地域の脱炭素化への支援
〇CO2排出量の「見える化」による意識醸成や行動変容の促進
〇農林水産業の排出量・吸収源対策
〇道有施設・設備の脱炭素化 などが特に大きく掲げられています。
我々が再々ブログに上げてきた「ヤングケアラーの普及啓発」が含まれます。国際目標10.「人と国の不平等をなくそう」、同17.「パートナーシップで目標を達成しよう」、そして同4.「質の高い教育をみんなに」にまたがります。
国際目標9.「産業と技術革新の基盤をつくろう」に関連し、さらに第4次教育振興基本法案と絡めて回答できる地域独自のテーマが、青文字ですね
〇積雪寒冷地におけるドローンの利活用と暮らしのデジタル化の推進
〇生産性向上につながる農林水産業のデジタル化の推進
〇道内IT企業の競争力強化と宇宙関連ビジネス(意外ですか?北海道ならではですよ)など未来産業育成
〇外部デジタル人材の活用による市町村のデジタル化支援 など
上記の3と5を合わせて「『グリーン(クリーンではありません)×デジタル』のかけ合わせによる相乗効果」として〇再生可能エネルギー活用の「次世代データセンター」の誘致と関連産業の集積も挙げられています。高等学校理数系生徒の将来に直結するテーマですね。
ぜひ皆さんは北海道庁HP、札幌市HPをじっくりと閲覧し、両自治体の掲げる国際目標テーマの違いを認識して、さらに2021年度とは異なる2022年度ならではの1次・2次試験でのSDGs関連問題出題に備えて下さいね 🙂
地域自治体の取り組みを2次試験時に活かすことにご興味を抱いた方は、札幌校では自治体別人物対策講座を実施しております(→こちら)ので、ご活用頂ければ幸いです