東京アカデミー高松校
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こんにちは、教員採用試験対策の予備校、東京アカデミー高松校の教員採用試験対策担当の石井です。
5/31『教育データの利活用に関する有識者会議(第9回)』が開催されていますが、それに先立ち会議資料が公表されていました。その資料を基にしながら、また、これまでの教育データの利活用についてのまとめである『教育データの利活用に係る論点整理(中間まとめ)』(令和3(2021)年3月)を踏まえ、重要なポイントをまとめていきたいと思います。
そもそも教育データとは何でしょうか?『教育データの利活用に係る論点整理(中間まとめ)』では、「法令等において明確な定義がなく、多義的・広範であり、様々な分類が可能である」としながらも、
を定義として検討しています。重要ポイントについては、文中に「学校教育における」とありますが、これは学校教育として活用されるデータの意味であり、学校という場所そのものを指すのものではなく、例えば家庭等の学校外のことも含むことを押さえておきましょう。では一体、教育データはどのような目的で活用されるのでしょうか?
その答えはズバリ、『個別最適な学び』及び『アウトリーチ型支援』のためです。『個別最適な学び』は、令和の日本型学校教育の構築における重要ポイントです。また、『アウトリーチ』は、支援を必要とする人からの申請を待つのではなく、支援者の側から積極的な関りをもち、寄り添っていく視点から、教育データの利活用が重要となります。多種多様化する問題について、様々な角度から課題解決に向けた支援を行うため、教育データは利活用されます。
大きく3つあります。1.個人情報やプライバシーの保護、2.教育目的と教育目的ではない、の境界線の引き方、3.教師の負担、この3点に注目しましょう。
論点整理(中間まとめ)では議論される点が示されていて、今後行われる会議で留意事項が整理されていくようになります。今回(5/31)の会議では、「教育データの利活用にあたっての安全・安心の確保に向けた検討の方向性(案)」が資料として提示されていました。現段階でまとめることが出来るのは以上ですが、
『個別最適な学び』『アウトリーチ型支援』
の2点については、言葉と意味を明確にしておき、2022年夏であれば、「個別最適な学び」は確かな学力の定着やGIGAスクール構想の実現、「アウトリーチ型支援」は問題行動の予防、早期発見などに繋げていくことが出来るようにしておきましょう。