東京アカデミー京都校
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皆さん、こんにちは😀 東京アカデミー京都校 公務員試験担当の春木です。
公務員試験では、教養科目や専門科目といった筆記試験に加えて作文、面接などの試験もあります。その中でも作文対策は、筆記対策がある程度終わってから対策を始める方も多いのではないでしょうか。また、作文のテーマは当日に分かることが多いため、対策ができないと思われる方もいらっしゃいますよね。
しかし、例えば京都市の場合、教養試験と作文試験の総合得点の結果から、口述試験対象者が選ばれたり、京都府の場合、作文試験は二次試験の際に採点が行われ、二次試験の総合得点400点のうち100点が作文の配点となっていることなど、作文試験は物凄く大事なものとなってきます!
教養試験でいくら高い点数が取れても、作文試験の点数が低いと、逆転されてしまう危険性があります😢
作文試験の制限時間・制限字数は、国家公務員一般職(高卒者)は50分で600字程度、裁判所職員一般職(高卒者)は50分で字数制限なし、その他の試験は職種や自治体によって異なりますが、45分~60分、600~800字のところが多く、自分の受験する自治体の作文試験と同じ条件で練習し、自分なりの時間配分や書くペースをつかむことが大切になってきます。
今回は、京都市、京都府の受験案内や過去問を見ながら、どのような対策をしていけばいいのかを紹介していきます😉
作文を書く際には、様々なことに気をつけながら書いていかなければなりません。京都府、京都市の作文対策に移るまえに、おさらいがてら、作文を書く際の注意点を見ていきましょう。
(1)課題を正しく捉えること
作文を書く際には、まず課題を正しくとらえることが重要です。
例えば、「失敗から学んだこと」という課題の場合、失敗を通して何を学んだかが問われているので、失敗談で終わっている作文では、課題を正しく把握していると言えません 。出題者側が何を求めているか(何を書かせたいのか)を考えた上で、課題を把握する必要があります。
(2)表現上の注意
①文末表現は、常体「だ」「である」を用いること
敬体「です」「ます」は、会話文などを除いて、用いない方が好ましいです。
②書き言葉で書く
話し言葉で書かないように気をつけましょう。
×「努力したけど、やっぱり失敗した。」 →「努力したけれども、やはり失敗した。」
③文体を統一する
常体と敬体、書き言葉と話し言葉を混用しないようにしましょう。
④一人称は「私」を用いる
「僕」「自分」など、「私」以外の一人称を使わないように気を付けてください。
⑤俗語、流行語を用いない
「超かわいい」「ダサい」「ムカつく」などの類。
自分の受験する自治体の作文試験と同じ条件で練習するためには、まず、受験案内を見ることが大切となってきます。受験案内をみると、出題分野や字数、試験時間が書かれていることが多く、志望する自治体の条件に合わせて練習することができるからです。ここで、京都市と京都府の今年度の受験案内に書かれているものをみていきましょう。
京都市
出題分野:専門知識ではなく、一般的な内容を問うもの
字数:600字以内 / 試験時間:50分
京都府
出題分野:文章表現力をみる作文試験を行う
試験時間:1時間
このような受験案内に書かれている条件にしたがって、作文を書く練習をしていくと、本番に近い状態で練習をすることができます。また、京都市のように過去問がホームページ上に掲載されている自治体があるので、自分の受験する自治体についてはホームページ上で必ず確認するようにしましょう!
過去の作文課題の傾向と対策について、主に京都市の例を見ながら考えていきましょう。以下、京都市の過去4年の作文テーマです。
京都市
21年度:最近3年間で、他者と協力してやり遂げた経験と、その経験から学んだこと(50分/600字以内)
20年度:最近3年間で勇気を出して挑戦したことと、その経験から学んだこと(600字以内)
19年度:自分を変えた大きな出来事と、その出来事から学んだこと
18年度:過去3年間で自分が最も失敗したと思う出来事と、その経験から学んだこと
京都市では、出題分野として、専門知識ではなく、一般的な内容を問うものと受験案内に書いてありましたが、京都市の過去4年の作文テーマをみると、自分の経験とその経験から何を学んだのかという自己PRに近いような内容が聞かれていることが分かります。また、京都市では、「最近3年間」という言葉が頻出しているため、過去三年間の出来事を思い出しておくのも対策のひとつとなります。自分の受験する自治体の過去問を見つけたら、過去問を解いて終わりにするのではなく、どのような問題が過去に出ているのかを分析して、自分なりに予想問題をつくり、練習するという方法もあります。
★予想問題例:過去3年間で個人として、また集団として目標に向けて取り組んだ経験と、その経験から学んだこと(50分/600字以内)
京都府の受験案内に文章表現力をみる作文試験を行うと書かれているように、作文試験は、自分の感情や思考を出題者に分かりやすく伝えることが大切になってきます!今のうちからしっかり対策を行っていきましょう😊
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