【教員採用試験】大阪府・大阪市・堺市・豊能地区　資料解釈のポイント（増加率とは？）

こんにちは。東京アカデミー大阪校の教員採用試験担当の各務です。

今日は、大阪府・大阪市・堺市・豊能地区の1次教養試験で重要な「資料解釈」の分野で、間違えやすい単語を解説します。
先週実施の「思考力・判断力　予想問題ラストチェック」講義で、多くの受講生から質問が出た単語です。

Q．今年の売上が1,400万円、利益率が46％の製品Aがあった。製品Aについて、来年の売上増加率予想が0.62、利益率が今年より20％減少すると予想される場合、来年の利益額は400万円を下回ると予想される。

○×クイズです。
どちらか分かりますか？

 

 

 

答えは　×　です。

 

 ○と思った方は、こんな計算をしませんでしたか？
来年の売上＝1400(今年度の売上)×0.62(増加率)=868
来年の利益額=868(来年の売上)×（0.46-0.20）（来年の利益率）=225.68

 この計算式は、誤りです。

 

間違ってしまった方は、増加率　と　前年比　を混同してしまっているかもしれません。

 

増加率は、ある量が、基準量に対してどの割合で増加したかですので、次の計算で求められます。
増加率＝増加量（ある量-基準量）÷基準量
　　　＝ある量÷基準量-１

 

一方で、前年比は、今年が前年と比較してどう変わったかですので、次の計算になります。
前年比=今年の量÷前年の量

 

つまり、上の○×クイズの例だと、増加率0.62→来年の売上の今年対比は1.62となります。
来年の利益予想は
来年の売上＝1400(今年度の売上)×(1+0.62)(来年の売上の対今年比)=2268
来年の利益額=2268(来年の売上)×（0.46-0.20）（来年の利益率）=589.68
となります。

 

増加率と前年比について、整理できましたか？
色々な問題にあたって復習してみてください！

 

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