東京アカデミー京都校
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皆さん、こんにちは。東京アカデミー京都校の公務員試験担当です。
今回は「ヤングケアラー」をテーマに、論文試験対策を取り上げていきたいと思います。
ヤングケアラーとは、法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもとされています。
厚生労働省が2021年4月に公表した初の全国調査で、中高生のおよそ20人に1人がヤングケアラーであることが判明いたしました。
ヤングケアラーは、家庭内のデリケートな問題であること、本人や家族に自覚がないといった理由から、支援が必要であっても表面化しにくい構造となっている。支援を行うにあたっては、まずは、福祉、介護、医療、教育等といった様々な分野が連携し、早期発見の上、支援を行うことが重要であり、その支援につなげるための方策について、厚生労働省及び文部科学省が連携し、検討を進めるため、「ヤングケアラーの支援に向けた福祉・介護・医療・教育の連携プロジェクトチーム」が立ち上げられることとなった。
公務員試験において、国や自治体の調査を基にし論文のテーマとなることは多くあります。例として、
国家一般職(大卒):2021年度 厚生労働省「国民生活基礎調査」による我が国の「子どもの貧困率」
京都府(行政):2020年度 京都府の合計特殊出生率、平均初婚年齢、第1子出産年齢、50歳時未婚率の調査結果
いずれも、調査結果の現状から導き出される課題と、その解消に向けた取組みを問うものであり、
ヤングケアラーに関しても、現状、課題、取組みを考えておく必要があります。
それに関して、ヤングケアラーの支援に向けた福祉・介護・医療・教育の連携プロジェクトチーム報告
が参考になりますので、皆さんも確認しておきましょう。