東京アカデミー難波教室
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こんにちは、東京アカデミー難波校の教員採用試験担当です。
先日6/19のブログでは、今年実施された高知県の出題の中から時事問題を取り上げましたが、6/19に実施された北海道・札幌市の問題を併せてみておくと、重要だと考えられている(問題作成者が出題したい)内容が見えてきます。
試験直前に、目を通しておくだけでも大きく変わってきますので、ぜひ見ておきましょう。
【第15問 問1・問2】
2021(令和3)年6月に公表された「障害のある子供の教育支援の手引~子供一人一人の教育的ニーズを踏まえた学びの充実に向けて~」より、
第1編「障害のある子供の教育支援の基本的な考え方」の 1(2)から「インクルーシブ教育システム」、「自立と社会参加」という語句を選ばせる問題と、
3(3)③「合理的配慮の決定方法・提供」の内容について適切なものの組合せを選ぶ問題の2問が出題されていました。
また、【第20問 問1・問2】では、
2021(令和3)年1月の「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)」からの出題ですが、
高知県では第Ⅰ部総論より「3.2020年代を通じて実現すべき『令和の日本型学校教育』の姿(1)子供の学びの文章」について「正しい語句の組合せを選ばせる問題でしたが、
北海道・札幌市は第Ⅱ部各論「5.増加する外国人児童生徒等への教育の在り方について」の(1)基本的な考え方より、「共生社会」、「グローバル人材」という語句を選ばせる問題と、
(2)指導体制の確保・充実①日本語指導のための教師等の確保、学校における日本語指導の体制構築、(4)就学状況の把握、就学促進、(5)中学生・高校生の進学・キャリア支援の充実(6)異文化理解、母国・母文化支援、幼児に対する支援、
の各内容と適切なものを選ぶ問題として広範囲から出題されていました。
同じく高知でも出題があった、新型コロナ関連としてもしっかり確認しておきたい学校保健安全法に関する問題として、
【第19問 問2】で、学校保健安全法、学校保健安全法施行令、学校保健安全法施行規則に示される内容として、
「○○は、感染症の予防に関し必要な指導及び助言を行い、学校における感染症および食中毒の予防処置に従事する」
「○○は、感染症にかかっており、かかっている疑いがあり、又はかかるおそれのある児童生徒等の出席を停止させることができる」
「風疹にあっては~、ただし、病状により、○○において感染のおそれがないと認めたときはその限りではない」
「○○は、感染症により出席停止があった場合、出席を停止させた理由と期間、及び児童生徒等の氏名を○○に報告しなければならない」
「○○は、学校内に、感染症の病毒に汚染し、~、消毒その他適当な処置をするものとする」
<一部省略>
のように○○のそれぞれに学校医、養護教諭、医師、校長、(学校の設置者)が入り、正しいものの組合せを選ぶ問題でした。
それぞれの役割を整理していないと紛らわしいかったのではないでしょうか。
その他、【第11問 問1】では、2020年夏の大阪の試験でも出題されていましたが、
2019年(令和元年)10月「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」より
「1.不登校児童生徒への支援に対する基本的な考え方(2)学校教育の意義・役割」の文章へ当てはまる語句の組合せを選ぶものが出題されています。
また、社会時事の問題としては、高知県同様、【第1問 問1・問2】2021年7月に新たに世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道なので当然ですね)と、その他の日本の世界遺産が問われています。
試験当日は焦らずに問題文をよく読んで、しっかり見直ししてください。
皆さんのご健闘をお祈りします!