東京アカデミー難波教室
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こんにちは、東京アカデミー難波校の教員採用試験担当です。
本日は大阪府下の教養試験が実施されました。
問題冊子が配布された際、また試験が開始して問題文を見られた際に、
「なんか変わってる!」、「字体が昨年と全然違う!」とまず戸惑われた方も多かったのではないでしょうか。
面接試験の時もそうですが、事前に想定していたことと異なることが起きるとついつい焦ってしまいますが、条件は他の受験生の方も一緒!と思い、落ち着いて試験に臨まれることをお勧めします(字体の違いについては、東京アカデミー大阪校の2022.6.20のブログ「大阪府教員採用選考エントリーシートもUDフォントに!」をご覧ください)。
また内容についても、新しい内容(特に2021(令和3)年に発表されたもの)が多く出題されていました。
この後の教員採用試験を受験される方に見ておきたい内容として出題された内容についてみていきます。
まずは、先に実施された高知県、北海道・札幌市でも出題された2つの資料についてです。
3「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)」<2021(令和3)年1月26日>より、第Ⅰ部総論「3.2020年代を通じて実現すべき『令和の日本型学校教育』の姿」の高知県とほとんど同じ箇所の文章が、誤っているものを選ぶものが出題されていました。
8「障害のある子供の教育支援の手引き~子供たち一人一人の教育的ニーズを踏まえた学びの充実に向けて~」<2021(令和3)年6月文部科学省初等中等教育局特別支援教育課>からは、誤っている記述を選ばせる問題です。
その他新しい内容からは、
5「児童生徒の自殺防止に係る取組について(通知)」<2021(令和3)年6月>より、学校が長期休業の開始前から長期休業明けの時期にかけて実施する取組に関する記述についての正誤組合せを問う問題、
7「人権教育を取り巻く諸情勢について~人権教育の指導方法等の在り方について〔第3次とりまとめ〕策定以降の補足資料」<2021(令和3)年3月>「Ⅱ.人権教育をめぐる社会情勢1.国際社会の主な動向」のSDGsについての記述から語句の正しい組合せを選ばせる問題でした。この文章は2021年の奈良県の問題とほぼ同じ箇所であり、4つの選択肢中3つが奈良県の出題と同じ語句を選ばせるものでした!
12「学校教育の情報化の推進に関する法律」<2019(令和元)年6月28日>は、下線部が誤っているものを選ぶ問題であり、基本理念からの文章でしたが、誤っている箇所が「ワーク・ライフ・バランスの実現」となっておりましたので、少し紛らわしかったのではないでしょうか。
これ以外では、大阪府下でよく出題がされる「あまり見慣れない資料」からの出題として、
4「生徒指導リーフ増刊号いじめのない学校づくり3-基本方針を実効化する対策組織の構成と運用-」2021(令和3)年7月文部科学省国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター」より、「対策組織」についての内容として誤っているものを選ばせる問題、
6「人権の擁護」(2021(令和3)年8月法務省人権擁護局)より、主な人権課題について正誤組合せを問う問題、
9「心のバリアフリーノート」<2019(令和元)年11月文部科学省>より、4つの「バリア」(物理的なバリア、制度的なバリア、文化・情報面でのバリア、意識上のバリア)に関する記述として正誤の組合せを問う問題(全部○でしたので選びにくかったかもしれません)、
が出題されていました。
14、15の教育公務員の倫理(服務規律)についての問題は、2022.5.29のブログ「教育公務員の倫理(服務規律)の予想問題」での予想通り、「個人情報の取扱いについて」と「営利企業等の従事制限について」でした。
思考力・判断力を問う問題の文章理解(国語)では、これまでは出題がなかった古典「古本説話集」より文章の内容に合うものを選ぶ問題が出題されていました。
高知県、北海道・札幌市、大阪府下でも出題された内容については、特にこれから本試験を受験される方はご参考ください。
・2022受験 大阪教養試験 解答速報会 6/25(土)試験当日19:00~入力開始
・2022受験 2次(3次)試験対策 7月下旬~8月実施