東京アカデミー立川教室
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皆さんこんにちは!
東京アカデミー立川校チューターの桶川(オケカワ)です。
今回は教養試験の各科目の勉強についてご紹介できればと思います。個人的に感じたことを中心にアドバイスができればと思いますので、特に教養試験のみの自治体や、消防官・警察官などの公安系志望の方の勉強の参考になれば幸いです。
さて、教養科目には大きく以下の科目があります。
<教養科目>
・文章理解(英語・現代文・古文)
・一般知能(数的推理・判断推理・空間把握・資料解釈)
・自然科学(物理・数学・化学・生物・地学)
・人文科学(世界史・日本史・地理・思想・文化芸術)
・社会科学(政治・経済・社会)
まず始めに、文章理解について。
私は文章理解では毎日少しずつ取り組むことで、ある程度の「読み取りの勘」が身に付くと感じます。ですので、毎日継続的に取り組んでいきましょう。
文章理解には英語・現代文・古文がありますが、何と言っても英語と現代文に力を入れましょう。
私は現代文では毎日必ず出た問の「内容合致」と「趣旨把握」から各2問ずつ選び、解くようにしていました。同様に英語でも「内容合致」と「趣旨把握」から2問ずつは最低限解いていました(2問ずつやっておくと読み取りの感覚は保てます)。また文書整序、空欄補充、下線部把握はこのうちの1つをその日の気分によって選び、取り組みました。
一方古文に関しては出題傾向が低いので、余り力を入れず、気分転換に一日に1問だけ解いていました。
また教養対策の人でも、基礎編を十分繰り返したら応用編にチャレンジしてみると良いです。本番の試験がスムーズに進み、自信になるので是非トライしてみてください。
次に一般知能についてです。
数的推理は問題の形式さえ分かれば、解き方は決まっています。特に「食塩水」「速さ」「ニュートン算」「割合」などの主要問題の約束事さえ分かっていれば、多少見慣れない問題でも対応できます。何度も「出た問」を繰り返し、お決まりの解き方を身に付けて下さい。
判断推理も同様に決まり事さえ分かれば大概解けますが、ここで大切なのは、一度丁寧に表や図にしてみることです。「出た問」の最初の3周までは、一つずつ丁寧に作図し、表の作り方を身に付けておくと、迷った時にも自然と表が作れるので、正解につながります(私もとりあえず手を動かすうちに、正解が分かることが多々ありました)。
空間把握に関しては、得意な問題は絶対に得点できるようにすることをオススメします。特に「折り紙」「軌跡」「切断」「回転移動」は丁寧に作図すれば解けるものが多いです。くり返すことで、おおよその展開が分かり、時間短縮にもなります。確実に得点できるよう、丁寧にやってみてください!
資料解釈に関しては、多少の計算省略テクニックはありますが、難しいことは何もありません。単純に計算量が多かったり、桁数が長いのでミスが起こるくらいです(笑)。ですので、毎日2問を丁寧にやり、それ以上はする必要がないです。また試験本番では、資料解釈を判断推理などの「時間のかかる問題」より先に取り組み、丁寧に計算して確実に得点することをオススメします(どれも同じ1点なので)。
以上が一般知能についてのアドバイスです。大切なのは「一度丁寧に解き、決まり事を理解すること」です。
続いて社会科学についてです。
ここでは特に政治を完璧にすることを推奨します。近年では、憲法に関する個々の判例内容をも論点にした問題が出題されます。この分野は知っていることがそのまま得点になるので、「出た問」を繰り返すとともに、それぞれの人権や国の機構について、授業のレジュメを見返すことが重要です。また暗記することも多いので、早めに問題に取り掛かり、さっさと覚えてしまいましょう(覚えてしまえば得点源です)。
経済に関しては「需要・供給」「上級財・下級財」の仕組みさえ理解すれば、あとは知識問題だと言えます。ですので、授業等で仕組みを理解したら、すぐに問題に取り組み、理解を深めましょう!また「どの位置に均衡価格が動くのか」「どんな意識が消費者に働くのか」など、瞬時に判断できるよう訓練してみてください。
社会に関しては余り時間を割く必要はないと感じます。この分野は「人口」「社会保障」を除けば、時事からの出題が多く、古い問題を多く解いても得点になりにくいです。また社会学分野に関しても出題頻度は高くないので、頻出人物と用語だけ覚えておくとよいです。
次に人文科学の日本史について。
「江戸」「明治」「昭和」の人物と出来事を、年表にまとめることがオススメです。授業で先生がまとめて下さる板書に加え、出た問に出てきた出来事を後から追加していくと、より歴史の流れが分かり易くなります。日本史も問題を繰り返し、解説の内容を丸ごと覚えてしまうと、本番でも楽に感じるので頑張って下さい!
世界史は地域によって出題頻度が異なりますが、まずはヨーロッパの「十字軍」から「王政時代」、そして「第一次大戦」までを理解しておくと良いです。また、中国史は「唐、宋、元、明、清」を押さえておくと、出題される可能性は高いので得点になりやすいです。
最後に人文科学の中でも得点源と言われる地理です。私は日本史を高校時代に選択したので、地理は勉強したことがありませんでした。しかし、アカデミーで授業を受け、「出た問」を繰り返したことで得点源になりました(歴史科目より覚えやすかったです笑)。地理では「地形」と「気候」に特に力を入れ、その分野では必ず正解できるように、何度も繰り返してください。エリア問題では、まずは「東南アジア」をしっかり押さえておくことをオススメします。
思想・文学・芸術に関しては、出題頻度が高い自治体は限られています。警察官や一部の市役所では出題がありますが、他の受験先ではあまり比重を置かなくて良いと思います。
最後に自然科学ですが、この分野は各科目、多くても2問ずつの出題なので得意な分野は必ず正解するようにしましょう。
まず数学についてですが、数学は「2次関数・2次方程式」の対策に力を入れ、「数列・微積」は少しで良いかもしれません。また、高校である程度勉強した人は余裕があるので、他の科目に力を入れましょう。
次に物理についてです。私は高校で物理を勉強しなかったので、最初に公式を見た時には覚えられるか不安でした。
しかし、出た問を繰り返すうちに公式は身に付きます。むしろ主要な公式さえ分かれば、問題ごとにやるべき方向性は決まっているので大丈夫です。くり返しが全てです。また、物理のうち半分以上は知識問題なので気負う必要はないと思います。
続いて化学に関してですが、化学は苦手意識がある人もいるかもしれません。この科目は一度「mol」の計算を理解する必要がありますが、それさえこなせば、あとは知識問題です(各金属元素の性質がよく出題されました)。出た問の解説を読み込んでおけば十分解けるので、チャレンジしていきましょう。
続いて生物についてですが、この科目は多くの人が高校で学んでいると科目だと思います。ですので、出た問の問題なら全て解けるよう繰り返せば、本番でも得点になるでしょう(生物はほぼ知識問題です)。
最後に地学ですが、この科目もほぼ知識問題のみです。また、頻出分野も特にないです。よって出た問の繰り返しと授業の振り返りで十分得点できます。分野にこだわらず、まんべんなく解いておきましょう。
私が勉強して感じたものは以上です。人によっては得意不得意の意識があると思いますが、私からは「できるだけ幅広く繰り返し、問題の形を覚えてしまう」ことを推奨します。
今回は教養試験の科目についてお話しましたが、次回は面接・小論文・体力試験対策についてお話したいと思います。 それでは、また!