東京アカデミー東京校
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こんにちは。公務員試験対策の予備校=東京アカデミーの公務員担当です。
今回は、論文(行政)の傾向と対策をお話しします。
近年、公務員試験(とくに地方公務員)では教養試験(基礎能力試験)の平易化や専門試験を課さない受験区分の導入が進んでいるため、論文試験のウェイトが相対的に高まる傾向にあります。したがって、論文対策には十分な時間をとり、計画的に進めなくてはなりません。「教養試験や専門試験の勉強の片手間にやる」のでは間に合わないのです。
今回は、行政職(事務職)の論文試験について、対策のポイントを簡単にまとめておきたいと思います。
論文の答案には、「導入(テーマに関する現状や背景)」⇒「課題や問題点の指摘」⇒「取り組み(解決策)の提示」…といった標準的な構成法が存在します。まずは、それをしっかりつかむ必要がありますよ。(自己流の書き方ではまず通用しません。)
論文試験には頻出のテーマがあります。ざっと挙げれば「行政のあり方」「人口減少・高齢化」「デジタル化(DX)」「グローバル化」「働き方改革」「地域活性化」「子ども・若者支援」「防災」「環境(脱炭素化・ごみ問題など)」……など。これらのテーマについては、あらかじめ主要な論点や最新のニュースをまとめておきましょう。
なお、最近になって盛んに報じられるようになった話題(たとえば「ヤングケアラー」など)はこれまで出題例がなくてもこれから出題される可能性が非常に高いので、とくに気をつけてくださいね。
一口に論文試験といっても、実際には受験先自治体によってその条件、出題内容はさまざまです。
*課題が短いフレーズで示され、書き手がある程度自由に答案を構成してよいもの
*長い課題文が示され、論述すべき内容がかなり限定されているもの
*添付された資料(グラフやデータ)などを読み取って論述させるもの
……など、出題は実に多種多様。答案の書き方もそれぞれ異なります。
また、制限字数にも気をつけてください。「800字程度」の答案と「1200字程度」の答案では、段落構成自体が異なるからです。
自分の受験先自治体の過去問(都道府県や指定都市であればほとんどはHP上に公開されています)を見て、その傾向をしっかり把握するようにしましょう。
論文試験が基本的に「手書き」であることにも注意が必要ですね。私たちの日常生活では、手書きで長い文章を書く機会はほとんどなくなっていますので、手書きしようとすると漢字を間違えたり、思い出せなかったりすることも……。手書きで答案を仕上げる練習も重ねておきましょう。答案を書きながら文字数(分量)を調整するといった感覚も、実際に手で書いてみないとつかめないのです。
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次回ブログのテーマは、「論文(警察)の傾向と対策」です。どうぞお楽しみに!