東京アカデミーお茶の水校
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こんにちは。公務員試験対策の予備校=東京アカデミーの公務員担当です。
今回は、論文(消防)の傾向と対策をお話しします。
消防の論文試験と、行政・事務系の論文試験との違いを考えると、消防論文の特徴としては、
・「職業観」や「目指す消防官像」などを述べさせるものが多い
・自らの経験をふまえて書かせるものが多い
という点を挙げることができます。つまり、行政職・事務職での「論文」とは異なる「作文」のような課題がよく出されるということ。
一方で、行政・事務職と同じように具体的に社会的課題を挙げて論述させることもあります。つまり、ふつうに「論文」が課される場合です。(東京消防庁や指定都市などの消防ではとくにその傾向が強い。)
これら2つの系統(「作文」系と「論文」系)は、それぞれ書き方が異なります。簡単にポイントを確認しておきましょう。
多くの場合、中心的な主張⇒それを裏付ける実績や経験⇒これから消防官としてどのように活かしていくのか、という展開で書くことができます。たとえば、「○○経験から何を学んだか」といったテーマなら、「学んだこと(キャッチフレーズを提示)」→「それを裏づける経験」→「これからどのように活かしていくのか」というシンプルな構成でも十分にまとまるでしょう。
こちらは行政・事務系の論文答案を作る要領と大きな違いはありません。「導入(テーマに関する現状・背景)」⇒「課題や問題点の指摘」⇒「取り組み(解決策)の提示」といった標準的なフレームを用いて構成することになります。
ただし、与えられる課題は消防の業務に関連するものが中心になります。たとえば「防災」関連は最頻出ですから、答案に書ける論点や最新ニュースなどはしっかりまとめておきましょう。なお、「高齢化・グローバル化への対応」「救急」などに関しても、「防災」ほどではありませんが出題される可能性があります。
併願を考慮すると、消防官志望者のみなさんはいずれの系統の答案も書けるように準備すべきです。
その他、やるべきことは行政・事務職の場合と変わりません。
一口に論文試験といっても、実際には受験先自治体によってその条件、出題内容はさまざまです。
*課題が短いフレーズで示され、書き手がある程度自由に答案を構成してよいもの
*長い課題文が示され、論述すべき内容がかなり限定されているもの
*添付された資料(グラフやデータ)などを読み取って論述させるもの
……など、出題は実に多種多様。答案の書き方もそれぞれ異なります。
また、制限字数にも気をつける必要があります。「800字程度」の答案と「1200字程度」の答案では、段落構成そのものが異なるからです。
自分の受験先自治体の過去問(指定都市の消防ならば多くの場合、HP上に公開されています)を見て、その傾向をしっかり把握するようにしてください。
論文試験が基本的に「手書き」であることにも注意が必要です。私たちの日常生活では、手書きで長い文章を書く機会はほとんどなくなっていますので、手書きしようとすると漢字を間違えたり、思い出せなかったりすることも……。手書きで答案を仕上げる練習も重ねておく必要があります。答案を書きながら文字数(分量)を調整するといった感覚も、実際に手で書いてみないとつかめないのです。
ところで、公安職の論文の典型的な書き方では、警察官・消防官という職種に対する自らの使命感、熱意を述べてしめくくります。ですから、消防官としての「決意・抱負」を力強く示す一文も、ぜひ事前に用意しておいてください。
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次回ブログのテーマは、「個人面接対策(自己分析)」です。どうぞお楽しみに!