東京アカデミー難波教室
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皆さん、こんにちは。暑い中、実習や就職活動、看護研究、お疲れ様です!
では、本日も第111回国家試験問題を振り返っていきましょう。
本日は「基礎看護学」です。一般問題では18問(第110回では20問)と毎年多数出題される重要科目です。
(午後問題№79) 採血時に操作を誤ったため溶血し、採血管内の血漿が暗赤色になってしまった。この血漿の電解質濃度を測定したときに、本来の値よりも高くなるのはどれか。
1.塩化物イオン
2.重炭酸イオン(29.1%)
3.カリウムイオン(26.6%)
4.カルシウムイオン(29.2%)
5.ナトリウムイオン ※()・・選択肢別解答率
正答は「3」です。一見、必修問題かと思えるようなシンプルな問題ですが、弊社採点データをみる限り、選択肢2・3・4で解答がわかれました。
この問題は、そんなに難しい問題なのでしょうか・・・
【血液の成分】
血液 →「血球」という細胞成分(45%)と、「血漿」という液体成分(55%)から成る。
血球 →「赤血球」「白血球」「血小板」がある。
赤血球→細胞内にカリウムイオンを多く含む。
★問題を解くポイント★
「溶血」とは、血液中の赤血球がつぶれること!
①血液中の赤血球(細胞成分)がつぶれる。
②血球内部のカリウムが、液体成分(血漿)に流出。
③血漿の電解質濃度を測定すると、カリウムイオンが増える! → 正解は「3」となります。
いかがでしょうか。説明を聞けば「なーんだ」と思う人も多いのではないでしょうか?
しかし、選択肢2や4を選択された方が合わせて約58%もいたことは、「血液の組成」や
「赤血球が細胞であること」を正しく理解していないことを示しています。
東京アカデミーの「オンライン解剖生理」や「夏期集中講座」では、上記のように基本的な知識を掘り下げて説明し、暗記ではなく「理解」できる講義を行います。ぜひご活用ください。
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