東京アカデミー難波教室
ブログ
こんにちは、東京アカデミー難波校の教員採用試験担当です。
今回は集団討論でおさえておきたいポイントについてお伝えします。
(自治体によっては、集団討議・集団協議ともいいます。)
2年前のコロナ禍より、この集団討論についても、受験者数を減らして実施する自治体がでるなど少なからず影響を受けています。
しかしながら、依然として実施されているのは、
この集団討論が教員の適性を評価するのにふさわしい試験だからといえるからでしょう。
1グループあたりの人数・実施時間も自治体により様々ですが、実施時間を受験者数で割ると、「だいたい何回ぐらい発言したほうがよいのか」という目安が分かります。
例えば20分で5人の場合、一人当たりの持ち時間は4分ということになりますので、40秒から1分発言すると最低4回は発言できるということになります。
この発言回数は「参加度」として評価されますので、発言回数が少ない=積極的に討論に参加しようとする意欲が見られないということになります。
一方、発言回数が多いと、リーダーシップを発揮して討論を盛り上げているという評価にもつながります。
ただし、発言回数が多いばかりで他の人の意見をしっかりと理解せずに、視点を広げたり討論を深めようとしないと評価には繋がりません。
集団討論で如実にあらわれるのがこの協調性です。
他の人の意見にもしっかり耳を傾け、協力して課題に向かう姿勢が見られるのか。
討論を活性化するために発言回数が少ない人にも発言を促すなど、話し方や聞き方にも工夫し、討論全体を盛り上げようとしているか、など
お互いに協力し合って、より良い議論へと発展させていくことができるようにしていく必要があります。
そのためには自分の意見を押し付ける相手を論破しようとするのではなく、「傾聴」することが大切です。
テーマとして取り上げられる内容は幅広く、多岐にわたります。
しかしながら、建設的で説得力がある発言として、他の人を納得させるためには、自分の体験談や事例、根拠などを盛り込んだ発言をする必要があります。
単に「こう思う」というような抽象的・一般的な発言は避け、端的かつ説得力のある発言ができるようになるためには、
集団討論に臨むにあたって、テーマとして挙げられる内容について、正しい理解をした上で、それに対する自分自身の考えをしっかりとまとめておく必要があります。
それでは、
についてですが、
これも考え方のベースは教養試験や面接試験などと一緒です。
今教育現場ではどのようなことが課題・問題になっているのか、またそうした課題や問題にどのように対処するのか、といった
と
の両方が問われています。
つまり、
・人権の尊重について ・質の高い教育 ・コミュニケーションを図る上で意識すること
・いじめ問題への対応 ・豊かな人間性 ・学ぶ意欲 ・規範意識の向上 ・信頼される教師とは
というこれまでも問われてきたテーマに加えて、いわゆる教育時事ともいえる
・コロナ禍での人間関係や学校行事、学び、体験学習などについて ・オンライン学習 ・ワークライフバランス
・教育格差 ・多様性の尊重 ・学校安全について ・ICT活用の課題と効果的な活用の仕方 ・防災教育について
・不登校について ・ヤングケアラーについて ・SDGsへの取り組みについて ・情報モラルや個人情報保護について
(一部テーマは2021年夏の奈良県の出題より)
などのテーマについてです。
直前期で練習する時間がなかなかない場合でも、問われうるテーマについてはきちんと理解して、自分自身の考えをもって試験の臨みましょう!
テーマの内容についてはこれまでのブログもご参考にしてください。
・2022受験 2次(3次)試験対策 7月下旬~8月実施