東京アカデミー大阪校
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皆さん、こんにちは。
本日は保健師国家試験『公衆衛生看護学~対象別公衆衛生看護活動論~』における出題基準の改定ポイントをチェックしましょう!
改定概要には「対象別看護活動論では、保健師の活動の実際や施策の動向を踏まえ、対象別の健康課題の特徴や保健師に求められる役割及び活動について明確になるよう項目を整理・追加した」とあります。
大項目4.精神保健医療福祉活動には、中項目として新しく「心の健康づくりの課題と支援」が増え、「社会生活における健康課題(依存、うつ、自殺)への支援」「トラウマに起因する健康課題(心的外傷後ストレス障害<PTSD>、複雑性PTSD)への支援」など、出題が明確にされました。
また、新しく追加された項目として、
「1-C:子どもの健康課題と支援」の小項目に「情報化による子どもの健康課題への支援」
「1-E:支援のニーズが高い対象と家族の健康課題と支援」の小項目には、「ヤングケアラー」
「7-C:感染症の予防と感染症に罹患した人々や接触者の健康への支援の特徴」には、「呼吸器感染症」
などが挙げられます。
ここで、新しく追加された項目の、ヤングケアラーについて整理してみましょう。
ヤングケアラーとは、法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもとされています。
令和2年度に子ども本人(中学生・高校生)を対象としたヤングケアラーの全国調査が初めて行われ、世話をしている家族が「いる」と回答したのは、中学2年生5.7%、全日制高校2年生4.1%であるなどの実態が明らかとなっています。
令和4年度にはヤングケアラー支援体制強化事業についての実施要領も発表されていますよ。
ヤングケアラーの方が抱える問題や、どのような社会資源が使えるか、どのようなサポートを案内すべきかなど、問われる可能性がありますので、確認しておきましょう!
参考サイト:厚生労働省 ヤングケアラーについて
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